第2日目 紹興〜烏鎮〜無錫

■まずは蘭亭にてガチョウとたわむれる

今朝も早起きして、朝からガッツリ食べる。
二日目の朝ご飯の写真

ホテルをチェックアウトしてバスに乗り、まずは『蘭亭』へ。

朝8:30前に到着し中へ。
この時間で見学可能というのもちょっとびっくりです。
『蘭亭』は書の聖地らしく、王義之という書の大化ゆかりの地ということです。
能書きが書いてありましたが、よくわかりません。
蘭亭の能書き

ちょっと進むとこんなものが…
鵞池
でっかい石版に鵞鳥の鵞と池という字が掘ってありました。
どうも王義之さんはガチョウが大好きだったみたいです。「鵞」は王義之さんが「池」は息子さんが書いたんだとか…。

「蘭亭」と刻印してあるものもありました。
蘭亭の石
真ん中で継いでありますが、これは文革の時に破壊されたものを修復した跡だそうです。
自国の遺産を破壊するなんて、やっぱり毛沢東はどうかしてるわーとますます彼が嫌いになりました。

そしてここが、王義之さんを世に出すきっかけとなった「蘭亭序」を書いた曲水の宴が催された場所。(能書きによると353年)
曲水の宴会場
ここの川っぺりに参加者が座って、上流から杯を流し、それが自分の前に来るまでに詩を作って読むという遊びをしていたわけで、間に合わなかったりすると、罰としてその杯の酒を飲むらしいです。

いつの時代にも“イッキ”的な罰ゲームは存在しているのでしょうか???
ちなみにこの遊びは日本でも宮廷などで催されていたようです。

さらに行くと「御碑亭」というこんな建造物が現れました。
御碑亭

能書きには、もともとは康煕帝の時代に最初に建てられ、その後1983年に建て直されたものらしく、中には高さ6.86メートルのでかい石に康煕帝の書いた書が掘られた石版が立っている…みたいな事が書いてありました。

「御碑亭」を見学し先ほどのところに戻ると、当時の雰囲気を演出するためか、かわっぺりに座布団が並べられ、このようないかにもやる気のなさそうなコスプレ女性が現れていました。
曲水の宴再現?
よく見ると、足下は運動靴……なところに、詰めの甘さが現れています。

帰りがけに鵞鳥の池らしきところをとおり、
ガチョウの池? ガチョウを堪能したりしながら

静かなお散歩タイム。
時間がもったいないような気もしますが、結構のんびりムードでほっこりできました。

バスの駐車場までの間はこのような感じでキレイに整備されており、ここが観光地なのを物語っています。
蘭亭の外

お約束のお土産屋さんもちゃんとありました。

瓶に入った紹興酒が見た目にも鮮やかで中国チックな雰囲気を醸し出しています。

バスに乗る前に見つけた公衆電話。
こんなの
中国の公衆電話
と、こんなの
中国の公衆電話
が並んでいました。
黄色いやつ、なんかおもちゃみたいでかわいいです。

■紹興酒を買う

さて、紹興に来たからには紹興酒は外せないでしょう。
というわけで、紹興酒を作っている会社を訪ねました。

担当のおじさんによる紹興酒ができるまでの解説を聞きます。

紹興酒とは、餅米が原料の醸造酒である“黄酒”のなかで、3年以上かけて紹興で作られたものだけを指します。日本などで紹興酒として広く出回っているものは、別の場所で同じ製法で作られた黄酒で、正確には紹興酒ではないとのことでした。
世界中にばんばん輸出できるほどの産出量は、紹興製だけではまかなえないというわけです。

紹興酒にはアミノ酸が21種類も含まれていて大変身体に良いそうで、養命酒みたいなものだとか。

このへんでは、女の子が生まれると紹興酒を仕込んで、その子がお嫁に行く時に嫁ぎ先に持参すると言う「女児紅」という習慣があると聞いたことがあります。
この時のお酒を『花彫酒』というのです。
今でも、長〜く寝かせた紹興酒を『花彫酒』とよんでいますよね。

だだっ広い部屋の片隅で、おねいさんが手書きで瓶に絵を描いていました。
絵付け師?
恐るべしハンドメイド。

うんちくを学んだあとは、お約束の即売会でございます。
年代別に試飲をしながら味を比べ、買うものを決めます。
紹興酒の飲み比べ

結局8年ものと20年ものをゲット。
母も8年と10年をゲット。
重たいものじゃなければもっと買い占めるのですが、持ち帰る事を考えると、ついつい勢いが沈静化してしまいます。

■魯迅について学ぶ

紹興酒をゲットしてご機嫌さんでむかったのは魯迅記念館。
魯迅記念館

魯迅さんは物書きだね、というくらいの予備知識しかありませんでしたが、どうやらここ紹興の出身のようで、医学生として日本の仙台に留学していた事もあるようです。

記念館に行って、ちょっとだけ魯迅という人に興味がわきました。
機会があったら書いたものなども読んでみたいですが、それ以上に彼に関する文献の方がより読んでみたいかも。

■昼食ざんす

盛りだくさんの午前中が一息ついたところで、お昼ご飯です。
今日はこんなお店に連れられて行きました。
二日目のお昼ご飯を食べたレストラン

食べたものは…、こんなの(紫のは茄子です)
なす
とか、こんなの(喰い散らかす前に撮れってか?)
野菜炒め
とか、こんなの
野菜炒め
とか、こんなの
なぞのあんかけあげもの
とか、こんなおこげ
おこげ
とか、こんな肉肉
とか、こんな、見かけとは裏腹におそろしくコシの無い麺
麺
とか、こんな結構おいしかったトマトと卵のスープ
トマトと卵の中華スープ
でした。

ちなみに、トマトと卵の中華スープは、その後、我が家でも作ったりして、今となっては中華の時の定番になりつつあります。
主婦にとって、いろいろな物を食べるという事は、実用的な学習だったりするのです。

■烏鎮散策

お昼ご飯の跡、現地が井土さんに別れを告げて、私たちはバスにて烏鎮へと移動しました。
烏鎮は江南地方の6大水郷の一つにかぞえられる、歴史のある町です。
水郷ときくと蘇州の方が有名な感じで、あまり期待もしていなかったのですが、とこどがどっこい、烏鎮はなかなかナイスなところでした。

日本ではまず見られない量り売り
烏鎮
とか、川で洗濯をする人
烏鎮・川で洗濯
という、なんともノスタルジックな光景が繰り広げられています。

町並みも、こじんまりと落ち着いた感じ。
烏鎮の町並み

猫だってのどかにお昼寝しちゃってます。烏鎮/昼寝する猫

ぷらぷら散策していると、飴を延ばしているおじさんがいました。
烏鎮/飴を延ばすおじさん
手作業でございます。

観光地なので、それなりに人は歩いているのですが、どこかのどかなたたずまいでとても雰囲気が良いです。

烏鎮町並み

烏鎮町並み

烏鎮町並み

烏鎮街角

烏鎮 町並み

青空市場に遭遇しました。
烏鎮/青空市場

烏鎮/青空市場

せわしない都会暮らしにtぎょっぴり疲れていると、こういうおおらかな光景がなんだかちょっとうらやましくもあります。
軟弱ものには到底、対応はできそうもありませんが、無い物ねだりなんですよね。

各店先にも生活感があふれていて、なんともいい感じです。
烏鎮/仕立て屋さん?

烏鎮/駄菓子屋さん?

烏鎮/八百屋さん

そして、ホンマもんの市場にも潜入。
烏鎮/市場

ガイドさんを通訳にして観光客だって買い物します。
烏鎮/市場

烏鎮/市場のおじさん
あー、楽しい。

そしてまた町中をうろつき
烏鎮/街角

烏鎮/町並み

烏鎮/町並み

烏鎮の門

烏鎮/門前にて

烏鎮をあとにするのでした。

■無錫へ

烏鎮での町歩きと買い物を楽しんだ跡は、本日の宿泊場所である無錫へ、またバスに揺られて移動します。

途中と入れ休憩したドライブインで、サントリー烏龍茶なるものを見かけました。
サントリー烏龍茶中国バージョン
当たり前ですが、パッケージはすべて簡体字です。
中国が本場のものなのに日本のメーカーが作っていると言う何とも変な感じ。

無錫とは錫(すず)が無いから無錫なんだとガイドさんが行っていました。
なんとも、かわいそうなネーミングです。

無錫についたらまずは夕ご飯です。
薄暗いレストランに、真っ赤なテープルという、なんとも中国チックなスチュエーションです。
無錫で夕ご飯

そして、こんな巨大な中国式茶碗蒸し
巨大茶碗蒸し
とか、こんなの
二日目の夕食
とか、こんなの
二日目の夕食
とか、こんなの
二日目の夕食
を、ここ
二日目の夕食を食べたレストラン
で食べました。

なかなか微妙なお味でございました。
この辺は見るからに開発中で何にもありません。
まだまだこれからいろいろな意味であか抜けて行くことでしょう。

夕飯の後はすぐ近くのホテルにチェックイン。
無錫山明水秀酒店と言うホテルの829号室
部屋割りでたまたま私たちの部屋はスイートルームにあたったそうで、こんなキッチン
無錫のホテル
と、こんなリビング
無錫のホテル
のついたお部屋でした。

ちなみにベッドルームは普通です。
無錫のホテル
やっぱり、この部屋は他の人たちと違うらしく、部屋の事は内密に…とガイドさんがわざわざいいに着たのでした。

それにしても、外には何もなく、まだ20時前…。
お部屋が広々としているのが救いですが退屈です。

で、テレビをつけたら、F4のKENが出ている時代劇っぽいものを放送していたので、つい観てしまいました。
KENの出てるドラマ

そこで、寝酒とばかりに日中ゲットした紹興酒を、一緒に買って来た紹興酒をおかんする食器にいれて、しっかり暖めて酒盛り開始です。

キッチンがあるので作業が楽で結構ですが、材料がないのでキッチンの存在を行かせず、ああ、近くにコンビニでもあれば……と、思ってしまうのでした。

台北や香港なんかだとコンビニ結構あるんですが、さすがに本土、しかも無錫とくると、まだそこまでの文明はないようでした。

そんなこんなで、結局今日買って来た紹興酒は一本からになりました。
お土産用の立派な器に入っているので、空になった器のみお土産に持って帰る事になったわけです。
今日は母の分を飲みましたが、この調子では私の分も、帰るまでに空になる確率が高いと思われます。

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