第1日目 成田〜杭州〜紹興

■今日も早いぜ!

朝7時40分、眠い目をこすりながら私は成田空港にいました。
私の2倍くらい遠いところ来る母は電車の時間の都合でぎりぎりです。
集合は8:05にカウンターですが、ボーっとしてるのもなんだし、本格的にまったりする程の余裕はありません。
とりあえず、カウンターの前にたむろっていると、まだ少し早いですが受付業務が開始されました。
そして、たむろっていたつもりが、気がつけばそこは列になっておりました。
差し込む朝日がまぶしいです。

私一人なので、後ろの人に先を譲りつつ並んでいるとほどなくして母到着。
とっとと受付をすませチェックイン。
朝ご飯を食べていなかったので空港内のスープ・ストック・トーキョーで軽く朝食をすませた後出国。
ゲートにて眠い目をこすって待っていると、予定より少し遅れて搭乗開始となっりました。

小さな機体だったので両端は二人席。
出入りを考えるとやはり3人はちょっと窮屈だから、ありがたいです。

■一路杭州へ

飛行機は予定より少し遅れて成田空港を飛び立ち、一路杭州へと向かいます。今日の便はANA。
そして今日の機内食はコレ。機内食

途中、わりと近くの席の熟年男性が、とつぜん意識をなくし、客室乗務員が何度も呼びかけているのに全然応答しなくなってしまい、一時緊迫した空気が流れました。
「お客様の中でどなかた医療関係者のかたがいらっしゃいましたら、お近くの客室乗務員までお知らせください」というアナウンスを初めて聞きました。

幸い男性は客室乗務員の応急処置で、ほどなくして意識を回復し、空いている席で横になっていました。
ご同行の奥様は、客室乗務員の慌てように比べるとかなり冷静だったので、もしかしたら初めてではなかったのかも…。
機内は気圧が変わるので、極端にぼーっとしちゃったかもしれません。
私達のツアーのバッジをしていらしたので、どうもこの先ご一緒する方のようでした。

現地時間のお昼過ぎ頃、無事杭州蕭肅山国際空港に到着。
入国手続きを済ませ、到着ロビーで集合して点呼。
やはり先ほどの男性は一緒のツアーでした。
まだ車いすに乗せられていますが、顔色もよく回復したようです。

ガイドのSさんとアシスタントのT嬢に連れられてバスに乗り空港を後にしました。
車窓から観た空港です。杭州 周りに何も無い…というのが想像付きますよね?
ちなみに杭州は浙江省の省都です。

高速道路に乗ってしばらく走りました。
道路の脇にはこんな
高速道路沿いの住宅
見るからに真新しい中洋折衷のような住宅が建ち並んでいました。
一見、地味なラブホみたいです。(爆)
お国が変われば新興住宅のスタイルもだいぶ変わるようです。

■西湖

我々がまず向かったのは杭随一の名所として名高い「西湖」。
なんでも「中国十大風景名所」とやらのなかの一つにもなっているらしい、メジャーな湖です。
西湖の中にもさらに「西湖十景」さらには「西湖新十景」という箇所があるそうです。
ちなみに西湖は面積が5.6平方キロメートル、周囲が15キロメートルとガイドブックに書いてありました。

しかし、時間のない我々は、そのようなところに逐一足を運んでいるような余裕は無いため、1時間ほど「遊覧」するだけですが、たぶんそんなもんで十分でしょう。

杭州動物園の前を通り、西湖に着きました。
案内板です
西湖の案内板

船の乗り場までてくてく歩きます。
レンタルサイクルがあるのか、自転車に乗っている人がたくさんいました。
そして、船も、手漕ぎから金ぴかドラゴンまでバラエティーに富んだラインナップです。
西湖の遊覧船たち

金ぴかドラゴンに乗りたかったのですが、結局上写真の右手側にあるような、なんちゃってログハウス風の平べったいテラス付きの船に乗せられました。

一時間ほどかけて西湖を一周遊覧しました。
説明燃していたようですが、ずっとテラス席に陣取って風邪に吹かれていたので、何も聞いておらず、詳しいことはわかりません。

それでも、西湖に浮かぶ最大の人工の島と手漕ぎボートの写真
手漕ぎボートと西湖
とか、
「西湖十景」を代用する「三潭印月」を演出する石塔を観てはしゃぐカップルの写真
三潭印月の石塔
も撮れました。
あ、「三潭印月」というのは、ガイドブックによると“月夜の晩に3つあるこの2mほどの石塔に灯をともし、それを船上から眺めた景色の美しさ”のことだとか。
昼間観ても、あまりありがたみのあるものではないようです。

他にも、残雪が美しいという橋
断橋残雪
とか、
月見の名所になっている望湖亭
平湖秋月
とか、
対岸に広がる近代的な街
杭州の街
など、いろいろと観るものがあってそこそこ楽しめました。

■西泠印社

バスに乗り次のポイントへ移動です。
西泠印社というところに行きました。

バスを降りて歩いているとこんな可動式の信号機を発見。
可動式信号機の写真
こんな高さじゃろくに見えないんじゃなかろうかと……。

西泠印社は印鑑とか書とか中国画なんかの研究所らしく、その分野での著名な方々を多数輩出している名門らしい。

とても中国らしい建物と庭であった。
西泠印社

せっかくなので、朱肉を買ってみた。
蓋をあけておいてもカラカラにならない優れものだと言うふれこみだったもので。
これは、今我が家の玄関で宅配便などの受け取りの際、活躍しています。
朱肉というより紅肉というような深い赤が特徴的な一品。

西泠印社の見学を終えてバスに戻る時にこんなポストを発見。
中国の銀色ポスト

杭州観光はこれにて終了して、バスに揺られて紹興へ移動です。

■紹興

日が暮れた頃紹興に到着し、紹興の現地ガイドさんが合流し、まずは晩ご飯です。
(ツアー通してのガイドが男女一名ずつプラス現地ガイドというなんとも贅沢な人員配置です。さすが格安人件費の国です。ツアー自体がものすごくお安いのに大丈夫なのでしょうか?)

さて、ここでの料理は中華料理ですから、皆で円卓を囲み、どかっと出て来た食べ物を取り分けるスタイルなわけで、今日お初にお目にかかりますという人々と一緒に食卓を囲むことになります。

このスタイルだと、けっこう旅の友との距離が縮まるのが早そうです。
話すネタだって、目の前に運ばれてくる料理の感想なんかだけで、充分イケちゃいます。

いただいたものは、こんなの
一日目の晩ご飯その1
とか、こんなの
1日目の晩ご飯その2
でした。

一応、紹興料理なるもののようですが、お味の方は、まぁまぁという感じで、やはり上海とか香港とかの都会で口にするような洗練された感じはゼロでした。
でも、やはり紹興酒はおいしくてたくさん飲んでしまいました。

お店はここ。
レストランの看板

夕食の後はホテルにチェックイン。
人力車に乗って、紹興の夜の路地を散策すると言うオプションがあるというので参加してみる事に。
(確か3000円くらいだった)

■夜の紹興散策

ホテルのロビーに集合して、ガイドさんに案内されるがままに人力車に乗り込みます。(ちなみに一人乗り)
参加者もそこそこいて、ご一行様状態になりながらも、水郷の町“紹興”を程よい速度で進みます。

しかし、いかんせん夜なので写真はブレブレです。
夜の紹興ブレブレ写真

一人乗り人力車ですから、結構細い路地なんかもうろうろしてくれます。
紹興の路地
これはなかなか、楽しいです。

途中、“紹興夜市”なるところにて下車 。
“銀座”はどこにでもありますが、紹興にもありました。
そして、時代はやはり“電脳(パソコン)”のようです。
紹興夜市

30分ほどの自由時間をもらいあちこち冷やかして見て回ります。
台北の夜市のような盛況感はありませんが、人もそこそこ出歩いておりかなりローカルな雰囲気が漂っています。
紹興夜市
東京のネオンに慣れてしまった目には、かなり暗〜く寂しい感じもしないでもありません。
もっとも、東京は明るすぎるとも言えますが。

仏具屋さんでしょうか?(さすがにこんな提灯が日用雑貨ではないでしょう)かなり華やかな感じです。
紹興夜市の店先

ぶらぶら歩いていると、またまた面白いものを発見。
自動靴磨き器
いったいなんでしょう。
ひょっとして、自動靴磨き器かなんかでは?なんて思いながら眺めていましたが、真実は不明です。

夜市ですからもちろん食べ物屋台も出ています。
紹興夜市の屋台
臭い豆腐はここでも人気なのですね。

のんびりムードが漂っています
紹興夜市の屋台

そして、こんな下着売り場も…。
紹興夜市の下着屋さん
この選択肢の少なさは、女性としてかなり悲しいものがあります。
そして、赤と黒の下着が重点的にディスプレイされているのも気になります。

結局夜市では何も買わず、また人力車にのってホテルまで帰って来たのでした。
重たいアタシを乗せてくださった方、申し訳ありませんでした。
人力車の引き手の方と
↑Photo by 母

そして、今日はこんなお部屋にて、おやすみなさい。
一日目のホテル

ちなみにホテルは
越都大酒店の1121号室

→NEXT