HENACHOKO TOURS

200712HONGKONG

第4日目 ポーリン寺・九龍サイドetc.

■初めてのルートで大仏に会いに

せっかく香港に来たのです、今日はホテルのバイキングではなく、檀島珈琲餅店(Honolulu Caffee Shop)灣仔店(灣仔軒尼詩道176-178)にて朝食。
地元の雰囲気を味わいます。
檀島珈琲餅店での朝食
頼んでもいないのにコンデンスミルクの入った珈琲、これこそが香港の珈琲なのです。
最近でこそ、普通の珈琲を出すカフェが増えましたが、少し前までは香港の珈琲はこれがスタンダードで、時にはお砂糖がたっぷり入った激甘のミルク珈琲が出てくる事もありました。
イギリス領でしたから珈琲より紅茶がメジャーだったため、珈琲のグローバル化が遅れたのでしょう。

檀島珈琲はパイナップルパンとかエッグタルトが人気メニューですが、あえて今回はサンドイッチ(広東語では三文治)です。

食事の後は、灣仔駅から地下鉄東桶線にて終点の「東桶」駅へ移動しました。
ここは、空港と不人気(?)の香港ディズニー・ランドがあることで知られる「ランタオ島」です。

駅を出ると巨大なマンションがたちならんで、ニュータウンと言った感じで、
駅前には古びたバスのロータリーとピッカピカのケーブルカー乗り場があります。
東桶のバス停とゴンピン乗り場

目的地の寶林寺は山(正しくは昆平高原)の上。
ケーブルカー(ゴンピン360)なら(ちょっとお高いけど)到着まで20分の快適な空中散歩…なのですが、少し前に死傷者のいない落下事故があって以来運行がストップしていて、出発前に調べた限りでは、運行再開はしていないようだったのです。

実際目の前に行って様子を伺ってみても、やはり運行はしていない様子。
そんなわけで1時間ほどバスにゆられてゆく事にしたのです。

東桶駅前(「東桶市中心」)から23番のバスに乗って約1時間、終点の「昆平寶林寺」で下車。
(※「梅窩」からもバスは出ていますが、梅窩まで行くのにフェリーに乗らねばならず、本数も無く時間がかるし、海水浴をするわけではないので、今回は地下鉄で行ける「東桶」からのアプローチにしました。)
このバスは山道を行くからなのか、立ち乗りができないので、席数分のお客さんを乗せると乗車終了で、乗れなかった人は次のバスを待つことになります。
ちなみに、休日料金は平日の約1.5倍くらいになるようなので、平日利用が良いでしょう。だいたい9:10〜17:10は15〜30分おき、夜は1時間に1本の運行です。(2006.12現在)

山道を登って行くに連れ、霧が出てきて、着いた頃には辺り一面真っ白になってしまいました。

10時の開門を待って早速大仏様に近づくべく長い石段を上ります。
かなり上まで登ってきましたが、大仏様はまだ霧の中です。
寶林寺の石段

石段を上りきり真下まで行くと、ようやくお顔がクリアーに見えるようになりましたが、それでもタイミングが悪いと若干霞がかったようになってしまいます。
天壇大仏

この大仏は「天壇大仏」といって、世界最大(高さ23m)の野外大仏で、香港の映画などにもたびたび登場しています。
ハリウッドでもリメイクされて話題を呼んだ「インファナル・アフェア 」の第3章でも、マフィアのボス同士が密談をする舞台になっています。
撮影機材を担いでこの270段ほどある石段を上ったのかと思うと、苦労が忍ばれます。

下からだとわからないですが、大仏様の前にはこんな方々もいらっしゃいます。(大仏様の台座より撮影)天壇大仏の前の3人
ちなみに、あと3名、反対側にもいらっしゃいます。

霧のせいで寂しい感じがしますが、石段の方に目をやると参拝客&観光客でけっこうにぎわっているのがわかります。
天壇大仏の石段
下に見えるのが「寶林寺」(寶林禅寺)です。

せっかくですので大仏様の全体像も載せておきましょう。
天壇大仏正面

大仏の下が展示館になっていて入ることができますが、展示物&仏舎利を観るにはお金が掛かります。
せっかくなので観てきました。
お金を払って中に入ったのは初めてです。
何かご利益があると良いのですが。(^^;)

ケーブルカー(ゴンピン360)で来ると、石段の上に大仏が鎮座している様子を遠くから見ることができます。
もっともこんな天候ではきっと見えないでしょうが…。

そして、やっぱり寺には猫。
ということで、いましたいました。
石段の下のグッズ売り場の脇に餌場があったので、正真正銘、寺の猫です。
寶林寺の猫

大仏の次は、この門をくぐり、お寺の方に向かいます。
寶林寺の門

ここ寶林寺では、中に何カ所も食堂があって、精進料理を食べることができるのですが、私達はもう少し軽い「小食」を食べることにして、「小食」用のチケットを買いました。(参拝だけならチケットはいりません)
寶林寺の小食チケット
メニューと本日午後五時までに…と書いてあります。
お目当てはもちろん大きく書いてある豆腐花です。
南Y島でハイキングがてら食べるつもりにしていたのが、食あたりのおかげでNGになったため、期待倍増なのでした。

境内には参拝客がお供えした大きなお線香がもくもくと煙をだしています。
寶林寺の境内

寶林寺は1906年に3人の禅僧がこの地にやってきて開いた禅寺で、当時は「大茅蓬」という名前だったようです。
その後1924年に纪修和尚という老僧が鎭江金山寺よりやってきて初代住職となった際、現在の名前に改められました。
現在のご住職は、第七代目にあたる智慧大和尚。

正面の「韋駄殿」を抜けると中心建造物の「大雄寶殿」があります。
寶林寺大雄寶殿

周囲には彫刻が施されており、柱の龍はひげの辺りがみんなに触られてピカピカになっていました。
寶林寺大雄寶殿の壁のレリーフ
なんかご利益があるのかもしれないので、私達も触っておきました。

中には三体の仏像が安置されていました。
寶林寺大雄寶殿の中の仏像 正面
金ピカです。
寶林寺大雄寶殿の中の仏像 引き
ゴーカですっ!

目の保養をしたあとは、先ほど買った軽食チケットを手に、おなかを満たしにフードコーナーへ。
軽食なので食堂ではなくオープンエアーの休憩処みたいな感じのところです。
並んでチケットを見せて、出されたものをトーレにのっけて開いている席へGO!
お昼が近づいているせいかすでに結構埋まっていました。

メニューはこんな感じ。
寶林寺の軽食
焼きそばと点心4種、そして豆腐花。
軽食と言ってもかなりボリュームがあります。
街のレストランとはひと味違ったおもむきの昼食となりました。

帰る前に、ゴンピン360の乗り場があるゴンピン・ヴィレッジに寄りました。朝よりもさらに霧が濃くなっていて、ほんの目と鼻の先にあるのに全く見えず、うっかりしていると違う道を行ってしまいそうなくらい。
霧の中で遭難する時の心細さ…を一瞬感じました。(^^;)

ショップを覗きながらぶらぶらしているとゴーゴーと音が聞こえたので、突き当たりのゴンピン乗り場まで行ってみると、何と!今朝は動いていなかったゴンピンが動いているではありませんか。

濃霧で景色は見えなくとも、これからバスにゆられて1時間山道を下るよりゴンピンンに乗った方がずっと早く東桶に戻れるので、勇気を出してへなちょこ広東語で乗れるかどうか聞いてみたら、ここからは乗れませんという事でした。(:_;)
確かに待っている人はごくわずかです。

もしかしたら往復チケットを持ってる人だけしか乗れないのかもしれない…とあきらめ、再びバスにのって濃霧の中くねくねとスリル満点の山道ドライブをして東桶まで戻ったのでした。

■黄大仙廟

地下鉄東桶線で茘景までもどり、そこから荃灣線に乗り換えて太子へ。
太子で今度は勸塘線に乗り換えて黄大仙駅で下車。
地上に出ると真ん前に「黄大仙廟」の門が。

ここは、香港で一番有名な道教のお寺です。
ツアーの市内観光でもコースに入っている事があります。
願い事がかなうということで、いつもにぎわっていて、今日も本堂の前には沢山の人が訪れていました。
黄大仙本堂前

ここは「占い」のお寺としても知られているので、みんなお祈りをしながら一心に筮竹を振っているのです。
黄大仙にて

筮竹は本堂向かって左端の窓口の前に置いてあるので、私達もやってみました。(本当はお線香を上げてから…なんだけど、それは省略)
お祈りをしながら竹筒に入った筮竹を最初の一本が落ちるまで振って、最初に落ちた筮竹に書かれている番号のお札を買って、ソレを持って占い師に見てもらうというのが一連の流れです。

本当は、筮竹が落ちたら、半月状の赤い木片(手のひらに乗るくらいの大きさ)を二つ投げて、その向きいかんでは、また、最初からやり直さなければならず、OKの組み合わせが出るまで一連の動作を繰り返す…というのが正しいですが、その赤い木片投げも省略です。

番号を覚えてお札をゲットしに行く前に、本堂となりにおもむろに人だかりができ始めていたので、野次馬根性を出して人だかりに加わってみたら、建物の中から行列がぞろぞろと出てきました。
先頭の人は何か持っています。
黄大仙の行列先頭

鮮やかな衣装に目を奪われ、なんだろう??と言っているうちに、行列はどんどん遠ざかり、結局はなんだかわかりませんでした。
黄大仙の行列後ろ姿
ただ、見れてラッキー!という気分にはなりましたが…

占い屋さんが並んでいる方へ行ってみるとお札がありました。
青空市場形式で箱に2ドルを入れて、ずらりと並んだお札の束から該当番号のお札を一枚抜くだけといたって簡単です。

ソレを持って占い師のところに行ってみてもらうというわけです。 「日本語」と書かれたところも2〜3見かけたので、重大な転機を迎えたりしてるようなときだったら、参考までに見てもらってもいいかもしれません。
でも、時間がないのでここも省略。
因みに、お札には漢文で詩のようなものが書かれていて、ソレを解釈するみたいです。
自分のをみると、雰囲気的にはいい感じの字が並んでいるように感じますが、正確な意味は不明…。(^^;)

■バードガーデン〜フラワーロード

さて、お寺の次はまた地下鉄で太子まで戻り、 フラワーロードを抜けてバードガーデンに向かいました。

門をくぐって中に入ります。
バードガーデンの門

バードガーデンは鳥が売られてもいますが、おじさんたちが自慢の鳥を連れて集まる場所でもあります。
公園には鉄棒のようなものがありますが、これは逆上がりをするところではなく、自慢の鳥さんを入れた鳥かごをぶら下げるところです。
バードガーデンの鳥かごを下げるところ

一方、こちらは売られている鳥さん。
バードガーデン販売用の鳥
みっしり入ってます。(^^;)

どこかのお店の方でしょうか、売り物の鳥に餌をやっています。
バードガーデン
生ものは商品管理が大変です。

バードガーデンには、鳥だけでなく、もちろん鳥関連グッズも売られています。
バードガーデンの鳥かご屋さん 中にはしゃれた鳥かごなんかもあって、インテリアとしても使えそうです(持って帰るのが大変そうだけど…)。

帰りもフラワーロードを歩きます。
フラワーロードの万年青
花屋さんが立ち並びたくさんの花が、日本に比べると驚くほど安く売られているので、いつも買って帰りたい〜〜〜と思いながら歩くことになります。

こんなリースをみつけたりすると、ますますその気持ちが強くなります。
フラワーロードで見つけたクリスマスリース
ある程度長期滞在ができるなら、ホテルの部屋に飾っても良いでしょうが、明日には帰国しなくてはなりません。(:_;)

 

 

〈つづく…〉

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