第1日目 〜香港
■一年ぶりの香港へ
飛行機がとれなかった。
クリスマス前だというのに…今年は混んでいる?
どうしてもキャセイで行きたかったのです、やっぱり香港だから。
いろいろ手を尽くし(てもらい)なんとか日にちだけは希望日をおさえたものの、行きは早朝便、帰りは台北経由便という状態になってしまいました。
そんな訳なので、いつもの香港なのにいつになく早朝出発となり、暗いうちに家を出るはめに。
母に至っては、早すぎて間に合う電車がないので前日に我が家に移動せねばならないしまつ。
闇に紛れてスーツケースを引きずりながら家を出て行くのは、なんだか夜逃げチックな感じが漂ってるような感じがして、あまりいい気分ではないのです。
ツアーではないので、あらかじめシートも後ろの方の二人席を押さえておきました。
両替も、面倒なのでレートは多少悪くてもたいした金額を換える訳じゃあるまいし…ということで、成田で済ませてしまいます。
9:15発のCX509便にて一路香港へ。
途中機内食を食べ
13:30には到着し、AELにて香港駅へ移動し、そこからはタクシーでホテルへ。
今回はノボテル・センチュリー・ホンコンに宿泊します。
ここは初めてですが、ホテルの前はよく通っていた事もあって、私達にとって立地はとても便利で効率よく動くことができる場所にあります。
コンベンションセンターに直結しているため、ここで催し物があったりすると予約がいっぱいになってしまうのですが、今回はバッティングしなかったようで、難なくとれました。
■女人街からひたすら南下
さて、チェックインをすませたら早速ほっつき歩きスタートです。
飲茶をしに九龍サイドは旺角まで地下鉄に乗って移動しました。
基本的に滞在中は公共交通機関を使用する予定なので、母の分のオクトパスカードを買いました。(後で気付いたんですけど、もしかしたら65歳以上は料金が安くなるカードがあったかもしれませんが、そんな発想は湧いてくる訳も無く、何も考えず普通のカードを買いました)
しかし、目指すお店の飲茶の時間にわずかに間に合わず…。
まぁ、機内食も食べているのでおなかがすいているという訳ではありません。
その足で女人街をぶらぶらする事に。
いつ行ってもここは人が多いです。
「ペンディー、ペンディー」を連発しつつ、お土産を少しゲットしました。
ここは若い女性の売り子さんが一番愛想がいいかもしれません。
「たいした物売ってないし…」と、取り立て購買意欲もないまま突入する割には、手ぶらで出てきた事がないという、ついつい何か買っちゃう魔性の通りが女人街です。
そういえば今回は、写真をデジカメでとりました。
メタデータがあるのでいろいろ記録が残って便利です。
しかも、私のフラットスキャナで取り込むよりも画像がだいぶマシで、助かります。
気を良くして、ちょっとサイズをでっかくし、現地時間も入れてみました。
ここからは、まっすぐビクトリア湾に向かって走っているネイザン・ロードを軸に時に裏道に入ったりしながら、ひたすら南下していきます。
下町ですから、こんな婚礼用品のお店があったり、
ビルも結構年季が入っていそうな感じです。
途中で見つけた果物屋さんでブドウを買いました。
せっかくなのでお店の人も一緒に写っていただきました。
市場のような物を見つければ、とりあえず近くまでいってみます。
まぁ、さすがにこの時間ではいい加減店じまいでしょう。
今回母もデジタル一眼レフをぶら下げて、二人してにわか撮影隊状態です。
母の場合は、あわよくば、所属している写真クラブの毎月の例会に提出する作品になるような写真がとれれば!!と、私以上に熱が入っているご様子。
そんなこともあって、今回はいつもなら行かないようなところに足を向けることになり、古びた雰囲気の残る風景によく出会いました。
新旧入り交じったような風景です。
生活感溢れる香港の集合ポスト。
日本に比べると、このピカピカ系の素材があちこちに多く使われているような気がします。
金満な感じが香港人好みなのかしら?
てくてく歩いて油麻地をすぎ天后廟の小公園のあたりまでくる事にはすっかり暗くなってお月様が奇麗に見えました。
このあたりは「男人街」と呼ばれるナイトマーケットで「女人街」とはまた違った品揃えです。男性用品(ときどきエッチ系のものも…)から骨董というよりはガラクタ??みたいな物、日用品なんかが並びます。
翡翠市もすぐ近くにあります。
さすがに一駅半程歩いたので、ちょっとブレイク。
毎度馴染みの「留許山」で一休み。(実は、着いてすぐ空港でも行ったので、すでに2回目の留許山だったりします…。どこにでもあるから入りやすいのだ。カメゼリーもここのは初心者でも食べやすいです。)
一息つきながら30分程休憩し、男人街をそぞろ歩きながらさらに九龍半島を南下し尖沙咀までやってきました。
2〜3年くらい前にダンナを連れてきたときに泊まったホテルがぽっかりとなくなって工事中になっていて驚きました。(あとでガイドブックを見たら、ちゃんと工事中と書いてありました(^^;))
確かに古いホテルだったので、まぁ、当たり前だと思いますが…。
そういえば今回宿泊するホテルも最近リニューアルしたばかりのようだったし、ランドマーク・マンダリン・オリエンタルとかフォーシーズンズといった新しいホテルがオープンしたりした事もあって、負けじとリニューアルしているホテルが多いのでしょうか。
ホテルが奇麗になるのは結構ですが、お高いホテルばかりにならない事を祈ります。
私達のように深夜までほっつき歩いてるような旅行者にとって、ホテルはまず利便性が良いこと、あとは安心して眠れるくらいの衛生状態とセキュリティがあればそれで良いのですから。
■シンフォニー・オブ・ライツ
さて、私達は20時に九龍半島の突端「星光大道」を目指して歩いていたのですが、なんとか予定時刻に間に合いました。
毎晩20時からは、香港名物「シンフォニー・オブ・ライツ」があります。
そして、この場所はベスト・ビュー・ポイントなのです。
外でやるので、まぁ、見ようと思えばどこからでも見られるのですけど、ここはスピーカーが設置されているので、解説が聞こえるという利点があるのです。(といっても英語だけど)
そのぶん混雑していますが、滞在中一回はここで観ておきたいものです。
クリスマス・イルミネーションもあいまって、この時期は特に夜景が奇麗なのです。
やく20分弱の目の保養でした。
そして「星光大道」に来たからには、地面に埋まっている香港スターたちの手形も見て歩きたいものです。
そんななか、傍らを見るとなにやらタグのようなものが結わえ付けられたようなモノがいくつも目に入ります。
近くに寄ってみると、それはカードになっており、七夕様の短冊のように、皆さん思い思いのお願いごとやメッセージをかいて、まるで神社のおみくじのように、備えられた所定の場所にそれをくくりつけているのでありました。
せっかくなので私達もカードに願い事を書きました。
書いていると高校生くらいの女の子たちが「その紙はどこにあるのか?」ときいてきたので「はいごーどー」とカードが設置してあるところを指差してみました。
どうやらフツーに通じたようです。
いろいろなカードが用意されていました。右側にあるツリーのオブジェがくくりつける所です。
この七夕の短冊のような事はよく行われてるようで、以前香港公園でもやったことがあります。
無事に願い事をくくり付けたあとは、気を取り直し、スターの手形を見て歩きました。
とりあえず母は、唯一顔と名前が一致するジャッキー・チェンの手形にのみ反応していました。
私はお約束のジェット・リーことリー・リンチェイとお手合わせです。
そして、去年はなかった(それともあったのに気付かなかったのかしら?)こんな人の像ができていました。
さすがにここ「星光大道」ができたときにはとっくに故人になっていましたから、とりたくてもとれず手形はありません。
苦肉の策という事なのでしょうか。
このすぐそばで、同じポーズで写真を撮っていた人達がたくさんいらっしゃった事はいうまでもありませんね。(^^;)
夜景を楽しみつつ「星光大道」にそってそのまま海岸線を西に向かって歩いて行きます。
香港のクリスマスイルミネーションはこんな風に平面に電飾で絵を描いたような、独特なもの。
歩いて行くと初めてお目にかかる陸橋があったのでそのまま階段を上り陸橋を渡ってみました。
大きな通りを隔てたそこには奇麗な公園ができていてびっくり。
毎年訪れていても新しい発見があるから、香港はあなどれません。
夜の公園を通り、ペニンシュラホテルの前までやってきました。
先ほど遠目に眺めてみたら、とてもすてきなイルミネーションでホテルが飾られていたので、近くで見てみたくなったのでした。
同じようなことを考えてる人はたくさんいらっしゃるようで、ホテルの前は三脚まで立てている人もいたりして、ちょっとした撮影会のようになっていました。
それほど、すてきなイルミネーションだったんです。(私の写真ではなかなかスケール感が出ませんね(:_;))
ペニンシュラホテルの美しいイルミネーションの余韻に浸りながら、尖沙咀のフェリー乗り場まで移動。
昼間見るとどってことない時計台も、ライトアップされてとっても幻想的です。
私達はここからフェリーに乗って、ホテルのある香港島サイドに渡りました。
香港島のクリスマスイルミネーションがよく見えます。
コレから楽しい晩ご飯なのでありました。
■太湖海鮮城
今夜の晩ご飯はちょっと贅沢して海鮮料理です。
ちょうど通り道だったので、いったんホテルに荷物を置きに寄り、身軽になって出発です。
地下鉄で一駅も離れていませんが、結構歩いて疲れたのでトラムに乗って行きました。
やはりバスよりはトラムの方がわかりやすいので乗りやすいです。
この便利さが香港島サイドに泊まる一番の理由なのかもしれません。
ちょっと贅沢といっても、まぁ、いつもの太湖海鮮城であります。
香港料理大賞を何度も受賞している名店ですが、店構えは超庶民的なのがまたよいのです。
香港に来たら必ず一度はここで食事をしているくらい通っているので、是非母も連れてきたかったのでした。
定番のツバメの巣のスープに、
奮発してロブスターも食べちゃいました。
もちろん料理大賞受賞メニューです。
ふたりなので小降りのロブスター。
本来は固め焼いたようなビーフンが敷き詰めてあるのですが、食べきれないので今日はそれはナシで。
あとはやっぱりお野菜
香港に来たらやっぱりまずはガイランを食べたいものです。
ガーリックで炒めてもらいました。
そしてこの白身魚のチャーハンも毎度おなじみメニュー。
こちらも受賞メニューで、ショウガが利いていて実に美味なのです。
大人数だと、魚のお頭が乗っかっていたりします。
お腹いっぱいになって日付が変わった頃に、またトラムに乗ってホテルに帰ってきました。
歩いていると、窓枠が電飾で飾られトラムが…。
珍しくてついつい写真を撮ってしまいました。
到着日の割にはなかなか有効に遊べた一日目は無事に更けて行ったのでありました。