第2日目 香港〜マカオ〜香港
■ターボジェットに乗って。
天気が良さそうなので、マカオ行きを今日に決めて、朝6時半起床です。
ホテルで朝食。
珍しく味噌汁なんぞがあったものの、こんなこじゃれた器しか無く、なんだか違和感バリバリです(ド真ん中が味噌汁)。
朝食後、上環のマカオフェリーターミナルまで地下鉄に乗って移動しました。
地下鉄の駅で目にしたこの看板。
ちょうど今上映中の映画なのですが、すごーく観たい。
いつもの友人と一緒なら間違いなく真っ先に観に行くところですが、さすがに母を連れて、おそらく北京語だとおもわれる映画に行くのはムリがありそうです。
金城武が出ているから、おそらく日本での上映もあるだろうことを信じて、今回は見送りです。
フェリーターミナルに到着し、チケットを買います。
平日だというのに結構混んでいて、次の次のフェリーで30分以上待ち時間ができてしまいました。
それでも予定通りフェリーは出港し、快適な海の旅を楽しみ…と言いたいところですが、早起きのためほとんど爆睡している間にマカオに到着しました。
さて、マカオに着いたはよいけれど、問題はこれからです。
マカオには鉄道や電車がありません。
必然的に移動手段はタクシー、バス、徒歩になります。
欲張って行きたいところがたくさんですから、徒歩だけでは回りきれません。
そもそも、フェリー埠頭から中心地であるセナド広場に行くにしても徒歩では時間がかかりすぎるというものです。
いかんせん、最後にマカオを訪れてからすでに6年半が経っていて、前回の細かい記憶などはだいぶ風化してしまい全然あてになりません。
いよいよ珍道中の始まりです。
まず最初に目指したのは蓮峯廟という、中心地からだいぶ北へそれた場所にある「マカオで最も美しい寺院」といわれている廟。
フェリー埠頭からそちら方面に行くとおぼしきバスに乗ります。
当たり前ですが、ここは香港ではないので、香港ドルと広東語は使えるものの、さすがにオクトパスカードまで使える訳も無く、交通機関は小銭で払わねばならず、なかなか面倒くさいです。
市街地迂回して行くルートなので結構長く乗りました。
噂には聞いていましたが、信じられないくらい大きくきらびやかなホテルが建設され、セナド広場付近も工事が終わり奇麗になってものすごい賑わいを見せていて驚きました。
世界遺産に登録されるとこうもかわるものなのですね。
さて、地図を見てはいたものの、目指す廟の付近で、バスが予想外のルートをとったため降りるタイミングを逃し、気がつけば終点のバスターミナルに到着してしまいました。
そこは、中国本土の珠海市へと通ずる関門です。
続々とバスを降りてゆく人達を尻目に、ガイドブックで現在地と目的地を確認していると、後ろから「どちらに行かれるんですか?」と男性の声が…。
地獄で仏とはまさにこのこと。
聞けば、その男性は1年ほどマカオに住んでいるということで、蓮峯廟までの道を教えてくれました。
バスの中で日本人に会うとは思わなかったから、なんだか嬉しいです…みたいなことを言ってたっけ。
やっぱり、バスでマカオをほっつき歩く物好きな日本人は少ないのだろうか…??
せっかく乗り越したので関門でもぱちり。
6年半前にもこの町外れあたりまで足を伸ばしましたが、すっかり奇麗になっていました。
カジノ帰りでしょうか、中国本土に戻る人達の長い行列ができていました。
この向こうはもう本土です。
親切な男性のおかげで迷うこと無く蓮峯廟に到着しました。
終点のバスターミナルからは歩いて5分ほど。
中心地から外れているからか、「最も美しい…」割にはガラ空き。
観光客なんて一人もいません。
とても静かで、のどかな時間が流れていました。
地元の方がお参りしています。
ぶら下げられたぐるぐる巻きのお線香から出る煙で結構煙たかったりします。
このようなレリーフが有名らしいです。
19世紀のものだか。
境内にアヘン戦争関連の展示があるという林則徐記念館がありましたが、今回はパス。
蓮峯廟の静かなひとときを満喫したあとは、バス停を探し、またバスに乗ってセナド広場へ向かいました。
バスは思いのほか混雑していました。
そして、さすがにセナド広場前のバス停では降車する人が沢山いたので、乗り過ごすことも無くバスを降りましたが、歩道は人で溢れかえって、週末の渋谷や新宿のごとく人口密度が高く驚いてしまいました。
細い路地にも人がいっぱい歩いていて、6年半前とは大違い。
セナド広場の真ん中には大きなクリスマスツリーが設置されていました。
通りを横切るように電飾らしき飾り付けも確認できます。
夜になったら、たいそうロマンチックな風景が楽しめそうです。
夜景のことまでは考えていなかったので、日帰りにしたのが少し悔やまれます。(とはいっても、香港-マカオ間のフェリーは24時間運行なので、夜景を楽しんでから帰ることもできるのですが…)
このセナド広場周辺に世界遺産に指定されている建築物が集中していますから、これからしばらくはひたすら徒歩です。
しかし、その前に、せっかくここまで来たのだから広場に面した「義順牛奶公司」で名物の牛乳プリンを食べないわけには行きません。
香港にも店はありますが、本店はココなのです。
美味しいのですが、写真にすると、悲しくなるくらい地味です。(:_;)
食べるものを食べたらいよいよウォーキングモードにシフト。
世界遺産も観ますが、路地裏探索隊にもなります。
今回はあえてセナド広場から入らず、広場の一本となりの路地(營地大街)から散策をスタートしてみました。
こんな落書きがを見つけたり、
マカオの住宅の特徴とも言えるバルコニー(ベランダ?)のある家を見上げたり、
しながら草堆街に入り、ずんずん歩いて行くと小さな広場に出ました。
広場の向かいには、康真君廟という道教の廟があり、立ち寄ってみました。
200年ほど前に作られたものだそうです。
この辺りにも、電飾が付けられていたので、夜景はきれいそうです。
そのまま十月初碁街へ入ります。
セナド広場から、有名なセント・ポール天主堂跡あたりはきれいになりましたが、路地にはいるとまだまだ古い建物が建ち並び、庶民の生活がありした。
突き当たりで一つとなりの路地へ移動しUターン。
カメラをぶら下げ、探索隊はテクテク前進します。
ずんずん歩いて行くと、生活の匂いがする果欄街に入ります。
マカオの通りには必ずこのようなタイルに通りの名前が書かれたプレートがあるので、現在地を確認しながら迷わずすすむことができます。
ショッピング中の地元の方々も、なんだかノンピリしています。
少しずつ人が多くなってきたな…と思っていると、ほどなくしてセント.ポール天主堂跡(世界遺産)へと続くイエズス会記念広場(世界遺産)に着きました。
さすがにここは人が多いです。
しかし、このまま天主堂跡へは行かず、左脇の大三巴街を進み、裏から抜けて戻って来ることにして、また路地裏探索隊です。
道中、写真を見るとあまり人が写っていませんが、実際はこんな感じ
で、細い道でも人がいっぱいなのでした。
途中、店頭でジェット・リーの写っているサンミゲル(ビール)のポスターを見つけ、
一人で興奮しながら、鼻息荒く聖アントニオ教会(世界遺産)に着きました。
その名の通り、軍隊の神様である聖アントニオを祀っている教会です。
ここも、つららの様に電飾が屋根を覆っていますから、夜景はさぞかし奇麗なんだと思われます。
建物を見る度に、マカオで一泊するプランをたてなかったことが非常に悔やまれます。
とりあえず中に入ってみましょう。
威圧感のない、品の良い雰囲気です。
カトリックの幼稚園に行っていたくせに、作法がよくわかっていないので、教会に入るとちょっと緊張してしまいます。
もちろん教徒でもありませんから、疎外感バリバリです。
ぐるっと見渡してすぐ外に出ました。
聖ポール天主堂跡の裏手を目指して歩き出すと、マカオのニャンコが挨拶してくれました。
観光バスと、団体さんのたまり場状態になっている裏側から、聖ポール天主堂跡へやってきました。
マカオの最も象徴的な観光名所であります。
17世紀に建てられた当時は、東洋一と歌われるほど美しい教会だったらしいですが、1835年の火災により、このファサードを残して焼失してしまいました。
裏側から登れるようになっていますが、今回はやめました。(私は高所恐怖症)
高台になっている天主堂跡から海の方を見渡すと、最近出来たばかりのグランドリスボア(ホテル)が、周囲の建物に比べて異様なデカさでそびえ建っているのが見えました。
それにしても、さすがに世界遺産に登録されただけあって、すっかり奇麗になっていてびっくりです。
階段の脇には植物が模様を描いている始末。
そして前回来た時(2001年)からすっかり変わってしまったのは、なんといってもやはりこの人口密度の上がり様でしょう(&私の体型?(:_;))。
すごい人です。
階段下から続いている大三巴街を抜けて、セナド広場方面へ坂を下って行きます。
この通りはお土産屋さんが沢山並んでいるため、セナド広場からセントポール大聖堂跡までの目抜き通りのようになっていて、金曜の夜の渋谷かよ!ってなくらい人が溢れていました。
賣草地街を左へ出て、すぐ右折すると板樟堂街に入ります。
少し行った交差点のところに建っているのが、聖ドミニコ教会(世界遺産)があります。
修復工事がすんだばかりなので、つるっとキレイです。
せっかくなので中に入ってみました。
中もクリーム色で暖かい雰囲気です。
向かって左側が聖ドミニコの像だそうです。
天井のモチーフも素敵です。
教会を観た後、またもみくちゃになりながらセナド広場に出ました。
先ほど寄った、牛乳プリンの店が入っている建物です。
看板の乳牛がなかなかユーモラス。
■ タイパへ
ここからは、またバスに乗って少し先まで足を伸ばします。
目的地は、前回来たときに、カジノの前で降りそこね、長い長い橋を渡って運ばれてしまったタイパ島です。
しかし、埋め立てがすすんで、タイパ島の先にあったコロネア島と陸続きになってしまったため、マカオの地図はすっかり様変わりし、今ではタイパという地区になってしまいました。
どこを探しても「島」なんて文字は見当たりません。
ちなみに、マカオの国際空港はこの地区にあります。
我々は、とりあえず、タイパ地区まで行くと表示のある路線のバスに乗ってみます。
めでたく長い長い橋を渡りタイパ地区に入ってはくれたものの、初めて訪れる場所なため、降りる地点がカン任せ。
最初に「これ以上乗ってると離れて行くような気がする…」と思った当たりで降車。
しかし、詳しい道路地図があるわけではないため、現在地がわからない。
バス停付近にいたおじさんに、なんちゃって広東語を駆使して聞いてみた。
多少なりとも意思の疎通ができたようで、目的地に行くバス亭を教えてもらい、乗り換える。
狭い道ではあるが、人が沢山降りるバス停があったので「まちがいない!」と降りてみたら、ドンピシャ!でした。
私達は、タイパでお昼を食べようとしていて、レストランの多い官也街というところを目指していたのでした。
せっかくだからポルトガル料理を…というわけです。
で、チョイスしておいた第一希望がこの写真の中央にある鶏の看板のお店、ガロです。
ガイドブックで見た限りでは内装が一番カワイイ感じだったのと、食事時には並んで待たないと入れない人気店というふれこみがあったので、不味いということは無いであろうという読みです。
しかしお昼時はとっくに過ぎていたためお店はすいていました。(というより、夕御飯時までの閉店時間間際??)
今日のおメニューはこんな感じ。
アサリのワイン蒸しとキャベツ炒め、そしてごはんはコレ
そしてコーヒーを飲みました。
どれもとっても美味しかったです。
食後は腹ごなしに近くを散策です。
開発と整備が進んでいる半島部に比べると、ぐっとのどかで古い住宅などもだいぶ残っているため、路地裏は情緒たっぷりです。
通りの名前が書いてあるタイル。“売買”とかいてあるから、市場かなにかがあった通りなのかもしれません。
あるいは、今でも、このあたりは日曜日には市が立つらしいですから、ここの通りにも出てるのかもしれません。
北帝廟前の広場では子供が自転車遊び中。
子供だけでなく、自転車の練習をする大人…もいました。
ちなみに、北帝廟の向かいはレストラン街。
北帝廟の裏手に回ると、バス通り沿いに、「タイパ・コロネア歴史博物館」がありました。
この細い道をバスが走ります。
ここからまた官也街の方へ戻り、途中でひとつ海側の道にそれると、「カルモ教会」が見えてきました。
明日からクリスマスまで、この界隈ではクリスマスイベントが行われるようです(告知看板発見)。
結婚式があったようで、新郎新婦が記念写真の撮影をしていました。
旅先で花嫁さんを見ると、なぜかとってもハッピーな気持ちになります。
中に入れるような感じではなかったのでそのままずんずんすすみ、「タイパハウスミュージアム」に着きました。
ここは、タイパ島のタイパ村だった20世紀初頭、ポルトガル人やイギリス人のリゾート地としてにぎわっていた頃の別荘を修復した建物の中で、当時の島民の生活や歴史を紹介する展示物があるところです。
家具なんかもヨーロッパテイストのなかなかカワイイ感じで、住宅展示場気分で楽しめました。
どうやら閉館間近だったようです。
出てきたらすぐ扉が閉められました。
確かに、日が傾いてきました。
香港あたりは12月頃一番気候がいいので、旅行シーズンではありますが、やはり冬なので日が短いのが玉に傷です。
まだ、半島側に行きたいところが残っていることだし…ということで、また、バスに乗って取り合えずセナド広場まで戻りました。
今度は、間違わずに一発で目的地に到着です。
■ 再び中心地へ
セナド広場から新馬路(道)を挟んだ向かい側に「民政総署」という、ポルトガルの植民地時代に市政庁だったコロニアル風の建物があるのですが、そこも世界遺産なので、ちょっと寄ってみました。
中庭には豪華なツリーが。
白壁に繊細なモチーフのタイルが映えます。
だいぶ夕方になってきたので、当初はぶらぶら歩きながら行ってもいいかも…と悠長に構えていた「媽閣廟」までの移動を、急遽バスに変更し、急いで移動です。
なにしろ18時でしまってしまうのです。
媽閣廟は、マカオで最も古くからある中国寺院で、海っぺりに建っています。
ですから、海を見張り漁民や船乗りを守る神様が祭られています。
因みに女性の神様です。
廟の前は美しい石畳の広場(バラの広場とかいう名前があるようです)になっていて、結構人(現地の人っぽい)がいました。
ぎりぎりセーフで滑り込み、中を見て回ります。
入り口にでっかいお線香が立っている様はなかなか壮観です。
もう店じまいのお時間が迫っているので、お坊さん(?)が、祭壇の前にぶら下がったぐるぐる渦巻きのお線香を、所定の位置に移動させていました。
幻想的な光景ですが、煙はハンパじゃありません。
燃え尽きるのに何日も掛かる迫力満点のお線香は、管理もそれなりに大変なのでした。
そして、すっかりお線香が撤去された祭壇です。
ジャンク船が描かれた石もあります。
建物の裏手の斜面にそって道が作られ、上の方にも祭壇らしきものがあったので、とりあえず登ってきました。
上から見た眺めです。
対岸は中国本土(広東省珠海市)です。
カメラが自動で露出を上げたようで、明るく写っていますが、実際はもっと暗くなっていました。(街灯にライトが点灯するくらいに)
マカオ-香港間のフェリーは、24時間運航なので、時間の心配はあまりする必要がないのですが、朝っぱらから散々歩き回り、私達はだいぶ疲れていました。
マカオタワーから夜景を…とも思っていましたが、勝手のわからないバスでの移動は、案外神経を使うもので、もう移動するのがいい加減面倒にもなっていました。
晩ご飯も、香港に戻って素食(精進料理のようなもの)を食べることにしていたこともあって、ぼちぼち帰路につく事にし、フェリーターミナル方面に行くと思われるバスに乗ったのでした。
■ 踏んだり蹴ったり
我々を乗せたバスは結構込み合っていましたが、中心地を過ぎた頃には座れるようになり、順調にフェリーターミナルに向かっていました。
右手側にフェリーターミナルが見えてきたのですが、反対車線のせいか今ひとつ距離があり、降車ボタンを押すタイミングを伺っているうちに通り過ぎてしまいました。
バスて一つ分くらいなら歩いて戻ればよいと思っていましたが、いっこうにバス停のある気配がなく、しかも周囲には何もありません。
下手にこんなところで降りたら、暗い夜道で物騒なだけのような気がしたので、終点まで行っており返してくれば、反対側ならターミナルに入ってくれるかも…と、そのまま乗車し続けてみました。
結局、細い未舗装のような道を少し入った住宅地の中でバスはとまり、乗客は奇麗さっぱり降ろされてしまい、当たりを見回しても、個人営業の車の修理ガレージが数件営業しているだけの、少々うらさみしい雰囲気の庶民の住宅地…といった風情。
待っていてもらちがあかなそうなので、少し手前の広い道まで歩いて戻ってみると、バス停を発見したので路線を確認。
少し遠回りになりそうですがフェリーターミナルまで行きそうな路線があったので、しばらく待ってみることにしました。
いざとなったらタクシーを捕まえて行けば良い…と思っていましたが、タクシーなんて通りゃしません。
どうやらかなり郊外まで来ているようでした。
15分くらい待ったでしょうか、これだと思う路線のバスに乗り、今度はターミナルの前で降りることができました。
ヤレヤレです。
やはり異国でバスを乗りこなすのは難しいものです。
ターミナルに入ってみると正面のチケット売り場はすごい行列で、30分ほど並んで窓口にたどり着いたら、そこは明日以降の前売りチケットの売り場で、今日の分は入り口右手の地味〜な方でした。
地味すぎて全然目に入っていなかったのです。
当日分の窓口は空いていてすぐに買うことができましたが、すぐに出発する船のチケットを買うことはできず、一番早い便で2時間待ちで出港は22時過ぎです。
まぁ、ホテルも到着するターミナルのある香港島サイドですから、深夜1時近くまで地下鉄もあるし、バスはもう少し遅くまで走っています。
最悪タクシーでも、九龍サイドまで行くことを思えば近いものです。
申し訳程度に設置されたお土産屋さんをうろうろしてお土産を買ったりして時間をつぶしましたが、それもすぐ限界が来てしまい、仕方が無いので控え室の方へ移動してみると、便ごとに行列。
待合室はいくつもあるのですが、どこも前の便を待つ人達がはけていないので、入れない状態です。(15分おきに出港してるんですが…)
席も指定ですから早くから並ぶ必要もないのです。
かといって、他にいる場所も無いのですから行列になってしまうのでしょう。
おとなしく並ぶ事にしました。
が…並んでいるうちに何となく具合が悪くなってきました。
控え室に入れるころになっると、どんどん気持ちが悪くなり、フェリーに乗るころにはピークに…。
酒を飲み過ぎてもめったに吐き気に襲われることは無く、生まれてこのかた吐いたのは数えるほどしかない私が、もう吐きそうなくらい気持ちが悪くなっていました。
それなのに、隣の隣のおっさんがカップ麺なんかを喰いやがるから、ぶっ飛ばしてやろうかと思いながら、必死に吐き気と戦っていました。
端から見たらまるで“船酔いする人”みたいです。
もちろん、私は乗り物酔いをするほどデリケートな人間ではありません。
カップ麺の匂いを自己暗示でごまかしながら、なんとか1時間が経過し、死にそうになりながら下船。
トイレを探して猛ダッシュし、なんとかことなきを得たのでした。
少し元気を取り戻し、地下鉄に乗ってホテルに戻ります。
しかし、フェリーが混んでいて待たされたため、素食のお店は終わっていたし、ガッツリ食べるような体調ではなかったため、ホテルのはす向かいの麺粥屋で軽い夕食をとることに。
そんなわけで本日の夕食はシンプルです。
ある意味最も香港らしい食事とも言えるでしょう。
さて、ホテルに帰って風呂に入り就寝…なのですが、ベッドに入ってほどなくすると、今度はおなかがぐるぐる言い始め、結局この夜はトイレとお友達状態で、散々でした。
いっそのことトイレで寝ようかと、真剣に思ったくらいです。
おそらく、昼間のアサリに当たったのでしょう。
10回以上訪れている香港では、海鮮料理をしょっちゅう食べているし、南Y島へはわざわざ食べに行くくらい。
それなのに、食あたりになったことなんて一度も無かったので、油断していました。
母もアサリを食べましたが、量としては私の半分くらい。
当たりのアサリは私が食べた方に入っていたのでしょう。
開ききっていないものは食べていないと思うのですが、うっかりしていたのかもしれません。
でも、これにめげずに、海鮮料理は食べたいと思います。(爆)