HENACHOKO TOURS

200507RUSSIA

第7日目 セルギエフ・ポサード

■ 世界遺産 セルギエフ・ポサード

早くもロシア最終日。
チェックアウト前にパッキングを済ませ、スーツケースを廊下へ出し、朝食をとりにレストランへ。
慌ただしくチェックアウトをし、バスに乗り込みます。
夜には飛行機に乗っているはずの本日ですが、午前中は、モスクワから 70kmほど離れたセルギエフ・ポサードで世界遺産にもなっている「トロイツェ・セルギエフ大修道院」を観光してから帰ります。

このあたりは「黄金の環」と呼ばれている地域です。
「黄金の環」は、モスクワの横っちょに、環っか状にロシア中世の古都が点在しているのでそう呼ばれています。
全部まわろうと思うと、どこかで一泊しないとならないくらいの大きさの環っかです。(いくつかをピックアップしてまわるコースが組まれているツアーもあります、)
あのマトリォーシカの主要生産地もこの黄金の環にあることの一つだそうです。

約1時間半ほど、バスに揺られてうとうとしているうちに到着です。
バスを降りると 城壁に囲まれた「トロイツェ・セルギエフ大修道院」が見えました。
トロイツェ・セルギエフ大聖堂
青いタマネギが眩しく輝いています。

てくてく歩いてから城壁をくぐって、チケットを買って(マリアさんに買って貰って…)中に入ります。
チケット売り場の前には沢山の人、賑わってます。
チケット売り場

そして、小径を歩いて行くと、視界が開けて広場のような場所に出ました。
広場
向かって左の金ぴか頭の白い建物が「トロイツキー聖堂」、中央手前の屋根だけのところは、わき水(聖水)が湧いているところ、右のクリーム色の建物が博物館です。

まずは金ぴか頭の「トロイツキー聖堂」から見学するそうで、そちら側へ集合します。
そこから広場を挟んで反対側を撮るとこんな感じです。

青いタマネギの「ウスペンスキー大聖堂」です。

この修道院には今でも20人ぐらいの修道士がいて、ここで生活をしています。
見学の案内のために、若い修道士のお兄さんがひとり着いてくれました。なかなかのナイスガイです。
さて。これから入ろうとしている「トロイツキー聖堂」は、一般の信者さん達がお祈りをしに詰めかけているので、長蛇の列が出来ています。
信者さんの行列
この修道院を築いた聖セルギウスの棺が納められているため、お祈りをしに来る信者さんは多いのだそうです。

そんな喧噪をよそに、ニャンコが最近はすっかり暑くなってしまたロシアの夏にうんざりしているように転がっていました。
修道院の猫
後に、エサを貰っているところを目撃したので、修道院で暮らしているのでしょう。

「トロイツキー聖堂」の中は思ったよりこじんまりとしていて、薄暗くひんやりとしていました。
聖セルギエフの棺に向かって信者さんの列は続いています。
傍らでは10人ほどのボランティア聖歌隊が賛美歌(?)を歌い続けています。
見るだけの私達は、あんまり長居をすると信者さん達に悪いような気がしたので、ぐるりと一通り見て早々に出てきました。
よくわからないですが、実際に稼働しているところを見れるのは、ライブな感じでよいです。
不思議と、目の前の現実がぐっと見直に感じられます。

出て来たところでまたぱちり。
広場

中庭に面して、高さ87mの鐘楼が建っています。
鐘楼
ちょうど切りのいい時間だったので鐘の音を聞いてみました。
入り口を入ったところは、ロシア正教グッズやちょっとしたお土産などが売られています。

お次は、青いタマネギの「ウスペンスキー大聖堂」の中に入ります。
入り口です。
ウスペンスキー大聖堂入り口
ロシアの建築物らしい爽やかな色彩&金ぴか。

室内の写真を撮れる数少ない場所ではありましたが、フラッシュは焚けず。
中は、こんな感じになっていました。
ウスペンスキー大聖堂内部
壁にはびっしりとイコン画が描かれ、ゴージャスなシャンデリア。
このシャンデリアが造られたのは17世紀だと言うから驚きです。
実は、一部を改装工事中でした。
クレムリンにある「ウスペンスキー大聖堂」を模したもので。1585年に完成しました。
造らせたのはイワン雷帝です。

「ウスペンスキー大聖堂」の入り口の脇にはこんなミニ教会みたいな建物が建っています。
たぶん「ドゥホフスカヤ教会」とかいうのがこれだと思います。 (^^;
ドゥホフスカヤ教会?
現在は中庭の中央にある、 聖水が湧いている井戸ですが、最初に湧いたのはここだそうで、ここから中庭の中央に水を引っ張っているのだとか。
たしかに、井戸は聖水を汲みにくる人達でごった返していますから、屋外の方が都合がいいのかもしれません。

そして今度は「大食堂」へ…。
といっても、別に食事をするわけではなく、もともと修道僧のための食堂として造られた建物で、かのピョートル大帝がかくまわれていた事もある建物だそうです。

うまい具合に全景を撮れる場所がなく、入り口から建物の壁を撮ってみましたが、やっぱりどこか可愛らしい色使いです。

でもやはり中に入ると絢爛高価でありながら、荘厳な感じ。

柱の彫刻なども見事です。
これが、当時の修道僧の手作り…みたいなことをマリアさんが言ってたような気がします。
ここにもどなたかの棺が安置されているようでした。
いや~、すばらしいです。

このあと修道院内でしばしの自由時間があったので、鐘楼の下の小さな小さな売店で、クロスのペンダントヘッドを買いました。
すごーく安い…。 (^^;
きっと、貧しい人でもクロスを身につけられるようにと言う事なのでしょう、けっこうお値段にばらつきがあったので、素材が少しずつ違うのかも。
もちろん私達が買ったお安いクロスはメッキです。

一通りうろうろしたあとは、歩いて近くのレストランへ向かいます。
ホントにホントにロシアでの最後の食事は、「Russky Dvorik」と いう、明るいレストラン。
レストランRussky Dvorik
訪れる人が多い割に、食事をする店は少ないのでしょうか、順番を待つ人達が結構いらっしゃいましたが、団体ツアーの私達は、すんなりテーブルに着く事が出来ました。

■ ロシア最後の食事

本日のランチは、ロシアでの最後の食事となります。
日の光がさんさんと差し込む明るいレストランで、ビーフストロガノフを頂きます。

まずはサラダ。
野菜サラダ
今日のバターはクルクルしていませんでした、

続いてスープ。
コンソメスープ
コンソメ味のヌードルスープです。
大きな蓋付きの器で運ばれて来たので、テーブルの皆さんの分を私が取り分けました。

そして、ビーフストロガノフ。
ビーフストロガノフ
肉は苦手ですけど、頑張って少し食べました。
子牛のお肉だそうです。
味はあっさりとしていて美味しかったです。
この料理の出身がロシアだったのは、旅行に来るまで知りませんでした。

最後はデザートです。
デザート&コーヒー
ハーブのはいったアイスクリームと珈琲または紅茶です。

おなかがいっぱいになった所でまた少し歩いてバスに戻りました。

■ 帰るぞ

さて、もうあとは日本に帰るのみです。
バスは真っすぐモスクワのシェレメチェヴォ2空港へ向かいます。
道路標識
何となくバスの中もしんみりムード&居眠りモード全開で静かです。

途中でこんなものを見かけました。
原発
白煙をあげる原発。
フランスで観たのと似たような形なので、結構古そうです。

空港に付くと、モスクワガイドのマリアさんと別れ、各自でチェックイン。
荷物の重量オーバーには厳しいみたいでツアーでも一人20kgを超えると追加料金がかかります。
明らかにオーバーしてそうなので、あらかじめ小さくてお思いものを、に持つの少ない母のスーツケースに移動させておきました。なんとかセーフ。

そして、また靴まで脱いでセキュリティーチェック。
所持金も殆ど残っていないので、免税店で細かいものを買ったりしてきれいさっぱり使い果たします。
そして、ひときわ狭いシートのアエロフロートに押し込められて、19:25発の便で帰国の途に付きました。
もう後は、飲んで食って寝るだけ。

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