HENACHOKO TOURS

200507RUSSIA

第6日目 モスクワ
(クレムリン他)

■ いよいよクレムリンへ

灯りを付けて強気で寝たので、何事も無く朝になりました。
代わり映えのしないイケてない朝食を食べた後、朝9時、いよいよクレムリンに向けて出発です。
クレムリンの中は大きな荷物は持ち込めないので、貴重品のみ小さなバッグに詰め替えて準備万端。
緑が美しい庭を抜け、政府機関にお勤めの方の車がばんばん建物の中に消えて行く横で、やっぱり待たされます。

20分ぐらい待った後、カメラ持ち込みのため50Pでカメラ券を買って入場。
まずは、お宝がごっそり展示されている「宝物殿武器庫」へ。
まぁ、あるはあるはできりがないので、テキトーに気分に任せて写真を撮りました。

例えばこんなお洋服とか…。
クレムリン宝物殿の展示
後ろのタペストリーも豪華です。

祭事などで使われたお洋服にはこんな宝飾品で飾られています。
司祭の帽子
なんていうか、豪華ですが重そう…。

エカテリーナ二世が戴冠式の時にお召しになった、ドレスもありました。
エカテリーナ2世の戴冠式のドレス
スカート、デカ過ぎて隣の人とは、大きな声で喋らないと聞こえないくらいの距離までしか近づけなかったのではないでしょうか。
この頃の彼女はけっこうガタイがよろしかったようです。

そして、こんなゴージャスな椅子も。
玉座
すげーデカいです。

そして、こちらはかの「マモーノフの帽子」
マモーノフの帽子
左のほうのは王冠。女帝用かしら?
このずらりと並んだ「マモーノフの帽子」を観るまで、私は「マモーノフの帽子」は2つしか無いと思っていました。(同時に二人の皇帝が在位していた時季があるから)

豪華なのは人間用だけではありません。
馬もこんな風に飾り立てられていたようです。
馬の装飾品
動物に服を着せたがるのは今も昔も変わらないのでしょうか。

そして、馬といえば忘れてはならない、コレ。
馬車
今でいうならば、ガレージには高級車がずらり!みたいな感じなんでしょうかね。

こんなのや
馬車

こんなの
馬車

大小さまざまな、しかも金ぴかな馬車が、これでもかっ!というくらい並んでおりました。
馬車って綺麗なものですね~。
大きなものはかなり迫力がありました。
すっかり馬車好きに。 (^^;

そして、こちらはエカテリーナ二世が結婚式の時に着用なさったドレス。
エカテリーナ2世の結婚式のドレス
うら若き10代の頃のお話ですから、戴冠式のドレスに比べると、とてもほっそり作られています。
素晴らしいプロポーションだったのですね。

さて、武器庫の中に、ダイヤモンドがずらりと陳列してある「ダイヤモンド庫」というのがあるのですが、ここは別料金なので希望者のみ入場する事に。
もちろん、一番見たいところなので350ルーブル払ってしっかり見学して参りましたとも。
中は薄暗く、ショーケースの中のダイヤモンドだけがライトアップされていて幻想的な雰囲気で、先ほどとは別世界でありました。
大粒のダイヤモンドがた~っくさん、それこそざっくざっくと並んでいるだけあって、いかついガードマンがあちこちに。
ちょっと大きめの声で笑ったりするだけで注意されてしまいます。
もちろん撮影なんて出来るわけありませんでした。
ああ、ひとときの目の保養…。

さて、武器庫から外に出ると、こんな建物も建っています。

やっぱり金ぴかざんす。たぶん、「ブラゴヴェッシェンスキー大聖堂」。
ブエアゴヴェッシェンスキー大聖堂

こんな鐘楼も。
イワン大帝の鐘楼
これは「イワン大帝の鐘楼」。

今でも現役で活躍中のクレムリンですが歴史的建造物でもあるので、クレムリン内部には教会や鐘楼も建っているのでありました。

もう、似たような建物ばかりでどれが何やらさっぱり…。 (^^;
とりあえずこのあたりは「サボールナヤ広場」でたぶん後ろの建物は「ウスペンスキー大聖堂」のはずです。
ウスペンスキー大聖堂
ここにだけは入る事が出来ましたが、やっぱり撮影は禁止です。

それにしても、同じところで同じ頃に撮っているのに、なんだってこんなに空の色が違うんでしょうかね?
祭服教会
屋根の上に建っているロシア正教独特の十字架はとても美しいです。
右が「祭服教会」で、左が「テレムノイ宮殿」。
ちなみに、他にもたくさん建物が建っています。

少し歩いて、「ツァーリの鐘」を観に行きます。
ツアーリの鐘
この鐘はもの凄くデカいです。 重さ200トンの世界最大の鐘だそうです。
欠けてますが、このかけらだけで11トンもあるらしいです。
吊るす前にこのあたりで火災があり、消火した際に欠けてしまって、結局は一度も吊るされる事が無いままこうしてここに置かれています。
コンピュータで鐘の音を再現したところ、音色はともかく、50km先まで音が聞こえるという事でした。ホンマかいな?

そしてもう一つデカいものがこれ。
ツアーリの大砲
「ツァーリの大砲」。
これもデカいだけで、量産している弾が使えないサイズのため、実用性ゼロ。
まぁ、威嚇するのが仕事みたいな、使えない大砲です。まさに、うどの大木とはこの事??
そんなわけで、手前に置いてある弾は、単なる飾りです。

クレムリンはとっても駆け足で、じっくり見れたのは武器庫ぐらいなものでした。
教会なども見学出来るので、ここまで来て入れないのはちょっと悔しいです。
いつも旅行は時間が足りなくて、行けずじまい、見られずじまいのところが沢山出来てしまって、「また来るぞ!」と思いながら現地を後にする事になってしまうのです。
そしてとにかく、クレムリンは警備が厳しいです。
塀越しに見学出来ない建物を覗き込んだり、歩道から車道におりて歩いていたりすると、甲高い笛の音で攻撃されたりします。

さて、クレムリンに未練たっぷりのまま、またバスに乗り市内へ昼食に向かいます。

■ ペリメニ

今日の昼食は「Petrov Vodkin」とか言うレストランです。
レストラン
本日はロシア風(シベリア風?)水餃子「ペリメニ」です。
こんな料理があるなんて事は、ロシアに来るまで知りませんでした。
確かに、餃子発祥の地、中国とは陸続きですから、はるばるロシアまで伝わっても何の不思議も無いのですが…。

まずは前菜。お野菜とサーモンです。
サーモン
やっぱり黒パンはあります。そして、サーモンの手前に添えられているバターもいつもの形です
そして、申し訳程度の野菜 。

そしてお野菜のスープ。
野菜スープ
コンソメ味でお約束のサワークリームが浮かんでいます。

そしてこれがペリメニです。
ペリメニ
日本に来て餃子はもっぱら焼き餃子になりましたが、こちらはオリジナルの水餃子に近い感じです。
ただ、皮にかなりしっかり塩味がついているので、何も付けずにそのまま頂けます。
これ、結構美味しくて、私としては普段でも食べたいくらいです。

最後の締めはエスプレッソ。
エスプレッソとピロシキ
隣に乗っかっているのはピロシキ。
ロシアのピロシキは、もともとは各家庭のペチカで焼いて作っていたらしいので、先日のミートパイもどきよりは、こちらの方が一般的なピロシキと言えるでしょう。
これでけっこうお腹がいっぱいになります。

■ お買い物

さて、食後は夕方までモスクワでの自由行動の時間ですが、昨日のうちにサーカスをキャンセルして船に乗って来たので、本日はお土産市場でお買い物です。
ツアーは赤の広場のあたりで、解散です。
バスはホテルに戻るので、帰る人は乗って下さい…と言われたって、ホテルに戻る人なんていやしません。
でも、私達はバスでホテルに戻ります。
というのも、ベルニサッシというお土産市場はホテルの直ぐ横だからです。
添乗員さんとともにホテルに帰って、またすぐ出掛ける支度です。

クーラーの無い、うっかりしてると得体の知れない物が訪ねてきてしまう、モスクワのホテルの部屋です。
モスクワのホテルの部屋

気合いを入れて(?)歩いてベルニサッシへ向かいます。
市場っつーくらいなので、午前中の方が賑わっているのですが、午後は逆に空いていてゆっくり見て回れました。
入り口で入場料を10ルーブル払って中に入ると、いかにも観光地という感じで、小さな露天が軒を連ねていて、やはり琥珀、マトリォーシカ、毛皮、木製の食器なんかが売られています。
琥珀物色中
さっそく琥珀を物色です。

琥珀物色中
ここのおばさんはとても親切で、あれもこれも見せて欲しいくりゃ吉の要求に、嫌な顔一つせず、アレもこれも引っ張りだして見せてくれました。

買い物も終了し、ぷらぷらしていたら、マトリォーシカ屋の人懐っこいおにいさん(といっても子供がいたけど)につかまり、散々押し問答をして、迷っていたチェブラーシュカのマトリを買ってしまいました。
彼は英語を少し話したので、自宅は少し離れたところにある事や、彼のお母さんがマトリォーシカを作っている事などを話してくれました。一緒に写真を撮って来なかったのが失敗です。

ちっとも日が暮れないけど、夕方になったのでホテルに戻って、またホテル内の売店を覗きつつ、部屋に戻ってお土産品評会をしているうちに、夕食の時間になったので、ホテルのレストランでまた、イケてないワンパターンの食事をします。
今夜がロシア最後の夕食になるので、夕食を市街でとる方もいらっしゃって、なんとなくひともまばら。
でも、資金不足の我々は、食後にクレムリンの夜景を観にいくことにして、ついてる食事を大人しく頂くのでありました。
食後とはいえ、夜景となると22時くらいを目処に出掛ける事になるので、だいぶゆっくり出来ます。
部屋にいてもクーラーがなく暑いので、ホテルの庭のベンチで夕涼みなどもしてみます。

■ モスクワの夜景をば

さて、ようやく夕暮れらしくなってきた21時30分ごろ、ツアーの旅仲間も一人加わり、4人で地下鉄に乗り赤の広場に出掛けます。
ホテルの最寄り駅はちょっと前まで「イズマイロフスカヤ」と言う名前がついていた「パルティザンスカヤ」という駅。
歩いて5分もかからない目と鼻の先にあります。
赤の広場までは地下鉄3号線一本で出られます。
反対側に乗らないように気をつけて地下鉄に乗り込み「ブローシャチ・レヴォリューツィイ」という駅で降りると、すぐに赤の広場に到着です。
夜にはグム百貨店もライトアップされて、とても幻想的。
赤の広場の夜
薄明るいですが、かれこれ22時です。

赤の広場を反対側までゆっくりゆっくりぶらぶらと歩き、「聖ワシリー」の前まで来ました。
ワシリーもライトアップされていて、とても綺麗です。
ワシリーの夜景
やはり夜は、昼間とはまた違った趣があるものです。
ワシリーの横を抜けて、「ボリショイ・モスクヴァレツキー橋」からモスクワ川を見下ろしてみました 。
夜のモスクワ川
左の白い建物が「救世主キリスト聖堂」、右が「クレムリン」の「ボロヴィツカヤ塔」。
塔の上の赤い星は、夜になると光るのでした。
しばし、橋の上でぼ~っと夜景を堪能します。

そしてまた赤の広場に戻ります。
先ほどと反対側から見た「聖ワシリー」です。
夜の聖ワシリー

ぶ~らぶらしているうちに23時も近くなり、「ノブノエ・メスト」の階段に腰掛け、赤の広場に面して建っているクレムリンの「スパスカヤ塔」(時計が着いてる)の鐘の音を聞きました。

あまりのんびりしていて地下鉄が無くなってしまうとマズイので、帰路につきます。
来た時に通って来た通路はやはり締められてしまっていたので、少し歩いて「革命広場」側の通路から駅に入る事に。
いくら何でも、この夏の時季、首都の地下鉄が23時過ぎに終わってしまうとは考えにくいので、そんなに心配はしていませんでしたが、万が一終わっていたらタクシーに乗らねばなりません。
でも、やっぱり予想は外れる事無く、革命広場側の出入り口は開いていました。
「ブローシャチ・レヴォリューツィイ駅」のホームはこんな感じです。
ブローシャチ・レヴォリューツィ駅

そして、地下鉄の中はこんな感じ。(途中の「クールスカヤ駅」)
地下鉄の中
なんと言いますか、灯りが、薄暗いお風呂の灯りみたいな感じで、ちょっと高めのシートに座っていると、一気に脱力して行くような感じがします。
夏はともあれ、冬の出勤時刻なんてまだ薄暗いでしょうに、眠い目をこすりながらこんな地下鉄に乗ったら、目が覚めるどころかかえって眠くなってしまいそうです。こんな灯りの電車に揺られて出勤して、朝からばりっとした気持ちになんてなれるもんじゃないと思ってしまいました。

ホテルの最寄り駅の、ちょっと前まで「イズマイロフスカヤ」と言う名前がついていた「パルティザンスカヤ」という駅はこんな感じで、ホームになにやら像が建っています。
パルティザンスカヤ駅
後ろに見える車両もなかなかノスタルジックな雰囲気であります。

地上に出ると、駅の周りはまだ人が出歩いていたりして、ちょっとした盛り場ムード。
小さなお総菜屋さんのようなお店が開いていたので、覗いてみたら、様々な種類の具材が詰められたピロシキが売られていたので、ちょっと買ってみました。
書いてある事がさっぱりわからないので、中身がなんだかはもう運任せです。
齧ってみたら、ポテトが詰まっていました。美味しかったです。

そしてホテルに戻ったら、今夜も風呂上がりに部屋飲みです。
ロシアでの最後の夜に乾杯したら、かなり寂しい気分に…。
楽しい時はあっという間に過ぎて行くのでありました。

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