HENACHOKO TOURS

 

200507RUSSIA

 第5日目 モスクワ
(市内観光)

■ 赤の広場~雀の丘~白鳥の湖

ところ変わって、本日よりモスクワをふらふらします。
朝起きて、部屋の窓から外を見るとこんな風景が広がっておりました。
モスクワのホテルからの眺め
夜には延々と電車の音も聞こえました(いったい何両編成だったんでしょう??)。
朝は朝で、どういうわけかあちこちから犬の鳴き声が聞こえてきます。

ホテルのご飯はやはりバイキングでしたが、やはり星一つ分の差は大きく、昨夜と大して代わり映えのしない品揃えで、今ひとつぱっとしません。
モスクワ初日の朝食
まぁ、勢い余って朝から食べ過ぎるということはなさそうです。

食事の後、9時にホテルを出発し、本日は市内観光とサーカス。
私達はサーカスをキャンセルしたので、母の希望であるモスクワ川クルーズに行く事にしました。

まず向かったのはモスクワのシンボル「赤の広場」。
物乞いのジプシーもたむろする、大きな通りから広場に向かうと、まず目に飛び込んでくるのが、聖ワシリー寺院です。
大通りの向こうに聖ワシリー寺院

ワシリーの左側から広場に向かいます。
クレムリンの城壁と時計台
すると左側にレンガ色のクレムリンの城壁と時計台が見えてきます。

そのまま進んで行くと「赤の広場」です。
赤の広場とレーニン廟
写真中央がレーニン廟。
左のチョコレートで出来たような建物は国立歴史博物館です。
人がいないのは、別にすいていたからではなく、時間帯のせいでしょうか、広場の向こう半分は立ち入り禁止になっていたからです。

そのまた更に左に視線を移すと、立派な建物が建っていますが、これはグム百貨店という国営の百貨店です。
中は3階建てで、小さなお店が沢山入っていてアーケードがあります。
赤の広場とグム

で、そのままぐるりと右回りをして振り向けば、聖ワシリー寺院の正面です。
赤の広場とワシリー

ワシリーの前には、「ミーニンとバジャルスキー像」が建っています。
ミーニンとパジャルスキー像
人民義勇軍を組織して1612年にモスクワをポーランド軍から解放した立役者で、この二人は英雄とされているそうです。

グム百貨店側の広場の端に「ロブノエ・メスト」と呼ばれる演説台があります。
演説台
昔、ここで皇帝からのお達しが読み上げられたり、犯罪の判決を言い渡したり、処刑したり、と情報発信用のお立ち台に使われていたそうです。
今は、広場でのイベントの際にはレーニン廟の上にお偉いさんが勢揃いしているのを、ニュースで見たりしますが、昔はこちらだったようです。

赤の広場を一通り見渡して、次に向かったのは「雀の丘」と呼ばれる見晴し台。
(ロシア名は「ヴィラビョーヴィ丘」となってます)
地図を見ると、リフトでも来る事が出来るようでした。
名門モスクワ大学の敷地内ですが…。
実は、私たちを案内してくれているガイドのマリアさんは、モスクワ大学の日本語学科を卒業した才媛なのでした。

見晴し台から見た所。ガスってます。
燕の丘からの眺め
「雀の丘」は町外れにあるので、確かに街が一望出来ます

そして、人の集る所にはコレ。
ずらりと並んだマトリォーシカ
露天のテーブルの上には、マトリョーシカがいっぱい。 (^^;
露天は数件出ていました。
見晴らしよりもお買い物か?? 展望もそこそこにみなさん露天の前で値引き交渉開始です。

ふと後ろを振り帰れば、通りを隔ててモスクワ大学の立派な校舎がありました。
モスクワ大学
ここのてっぺんから見た方が、さらに眺めは良さそうです。 (^^;

「雀の丘」の次は「ノヴォデ・ヴィッチ修道院」へ向かいます。
今は女子修道院になっていますが、元々はクレムリンの外城だった所です。
数々の有名人の墓地もあるのだとか。
でも、中には入らず、遠巻きに湖越しに眺めます。
白鳥の湖
この湖こそ「白鳥の湖」です。
かのチャイコフスキーは、この湖を眺めて、あのバレエで有名な「白鳥の湖」を作曲したんだそうです。
ま、フツーのなんて事無い湖ですが、ほとりが公園になっていて、綺麗でした。

■ お昼にピロシキを食うが…

さて、午前中の観光が終わった所で、お昼ご飯を食べに街中へ向かいます。
今日のお昼はピロシキ!!
しょっぱなから、スープとともにさっそく運ばれてきました。
ピロシキとスープ
しかし…、これはどう見てもミートパイ。
美味しかったけど、やはり庶民の味の素朴なピロシキを期待していたので、ちょっとガックリ。
ツアーの皆さんも、なんとなくそんな感想だったようです。(みなさんもうすっかり顔なじみになってしまっているので、食事時は会話が弾みます。)
そしてやっぱり今日も昼間っからビールです。

前菜はチキンとレタスのサラダ。
クルトンがぱらぱらと乗っかっています。
チキンサラダ

そしてメインは白身魚のフリット。
白身魚のフリット
美味しかったのですけど、ここでもやはり付け合わせはポテト。
今日はマッシュドポテトです。

そしてデザートはチョコレートケーキと珈琲。
チョコレートケーキ
テーキはダイスを模したもののようで、上の飾りが一つのものから六つのものまでありました。
日々ロシア料理を食していますが、お腹にもたれることもなく、思っていたよりどれもおいしいです。

■ トレチャコフ美術館とモスクワ川遊覧

さて、おなかも満たされ次はトレチャコフ美術館で絵画を鑑賞です。
絵を見るのは好きですが、考えたら日本で美術館には滅多に行っていません。
先日エルミタージュに行く前、最後に行ったのはニースのシャガール美術館だったような…。
トレチャコフ美術館には旧館と新館がありますが、今回訪れたのは旧館のほうのみ。
これが入り口です。
トレチャコフ美術館前
ここはには、ロシアの名画が 集結しています。
収蔵品は10万点以上あるとか。
イコン画などもありましたが、館内は撮影禁止でした。
ロシアの絵画にはあまり馴染みが無いせいか、見たことのある絵は殆どなかったのですが、ロシアの絵画は写真のように精巧で深みのある色合いのものがとても多い気がします。
ここも結構な混雑ぶりで、沢山のガイドさんが沢山の観光客にいろんな言語で説明をしていました。
慌ただしく見学を終えて外に出てみると雨が…、
バスまで結構な距離を雨にぬれながら走ったり歩いたり。
本当に毎日一度は雨が降ります。

さて、ツアー一行はこの後サーカスを観に行くのですが、我々はサーカスをキャンセルして自由行動をとることにしているので、ここで一旦ツアーから離脱します。
当初、夕食のレストランでまた合流しようと思っていましたが、言葉も通じない見ず知らずの街の中で一軒のレストランを見つけるのは至難の業だと言うことに気がついたので、サーカスの終了時間に合わせてサーカス劇場の前に集合することにし、ガイドのマリアさんと時間と場所をの確認をしてから、地下鉄の駅に向かいました。

モスクワの地下鉄の駅は、それぞれの駅が個性的に作られていてなかなか芸術的なのだと言うことです。
古い駅ほどキレイなんだとか。
我々が向かった最寄り駅は「トレチャコフスカヤ駅」という駅で、こんな感じでした。
トレチャコフスカヤ駅
切符を買うのも、乗り場を確認するのも、全然わけの分からないロシアの文字のおかげでひと苦労です。
ここから、一駅先の「オークチャプリスカヤ駅」というところまでいって乗り換えをして、「キエフスカヤ駅」まで行きます。
なんとなくお気づきかもしれませんが、駅の名前は9割以上が「~~~スカヤ」という名前です。
ホームには、そこに入線する地下鉄の停車駅がすべて書いてある、決して大きくはない案内表示がちょろっと出ているだけなのでよくよく見ないと間違えて反対側に行ってしまいそうです。
観光客丸出して、ガイドブックと案内板を照らし合わせて確認。
その甲斐あって、なんとかスムーズに「キエフスカヤ駅」に到着しました。
キエフスカヤ駅
地上に出ると幸いなことに、雨はすっかり上がっていました。
さて、お次はモスクワ川クルーズの船が出ている船着き場を探さねばなりません。

辺りを見回すと、モスクワ川とおぼしき川に大きな歩行者用の橋が架かっていたので、とりあえずそこから見下ろす事にして橋の上に移動。すると、ちょっと地図とは位置がズレているけどそれらしきモノを発見できたので、とりあえず行ってみる事に。
チケット売り場もあったので、無愛想な若いおネイサンから終点までのチケットを買って、乗り場までおりてみました。

一隻遊覧船が停泊中だったので、すぐに乗れると思ったのですが、どうやら既に乗船は閉め切られてしまっているようで、ロープの前で待たされる事に。
言葉が不自由なので状況が把握出来ず…。
不案内なにいちゃんにつれなくされて心細くなっている所へ、おばちゃん登場。
まったく言葉が通じないのに、なんだか楽しくコミニュケーションがとれているのが不思議ではあったが、明るいお喋りおばちゃんに救われ、ちょっとほっとしながら次の乗船を待ちました。
クルーズスタッフのおばさんと
せっかくなので、一緒に写真に納まって頂きました。

しばらく待つと、また船が一隻戻ってきたので、今度こそ乗り込んで出発です。
待っている間に、他にも沢山お客さんが集っていました。
クルーズ船にてモスクワ川
お天気も良くなって来てばっちりです。
モスクワ川はサンクト・ペテルブルグの運河よりもずっと大きくて、ゆったりと流れて行きます。
モスクワ川

ガイドブックの地図に、街の中心部の入り口あたりにピョートル大帝の像があると書いてあって、特にツアーでは案内されなかったので、どんなもんだろうと思っていたら、予想を遥かに超える巨大な像でした。
ピョートル大帝の像
後ろの建物だって、けっして小さなものではありませんが、この像と一緒だと、とても小さく見えてしまいます。
こんなに立派なモノ、なぜツアーでは見せてくれないのかが不思議です。しばらくいくと、「救世主キリスト聖堂」が見えてきました。
屋根は例によって金ぴかです。
救世主キリスト聖堂
一見古そうですが元々あった建物は、革命後スターリンによって爆破されてしまい、現在建っているのは再建されたもので、1999年に完成したばかりの建物だったりします。
ロシア最大の大聖堂だそうですが、ここも観光コースには入っていません。
残念ながら、今回は時間がなくて観光までは出来ませんでした。
この裏側あたりにプーシキン記念美術館があります。

更に進むと、言わずと知れた「クレムリン」です。
城壁が周囲を寄せ付けないような雰囲気を醸し出しています。
モスクワ川からクレムリン
どんどん近付いてきます。
モスクワ川からクレムリン
「大クレムリン宮殿」が綺麗です。
右に見えるのは。「イワン雷帝の鐘楼」です。
モスクワ川からクレムリン
おお~!!と感激しているうちに通り過ぎました。
明日になれば中に入れます。
今から楽しみです。
そして、クレムリンのお隣は赤の広場です。
モスクワ川からワシリー
聖ワシリーが見えます。

そしてクレムリンは遠ざかって行きました。
遠ざかるクレムリン

こんな色鮮やかな可愛い建物も。
かわいらしい建物
鐘楼がたっているのでもしかしたら教会かもしれません。

そして、ひときわ目を引いたのがこれ。
芸術家アパート
なんでも、「芸術家アパート」という、著名なアーティストが多く住んでいるというマンションなんだそうです。
いかにもお金持ちが沢山済んでいそうです。
マンションといっても建物に風情があって、現代のお城のようです。
六本木ヒルズなんかよりずっと素敵ではないですか。

そうこうしているうちに終点に到着し、1時間20分ほどの遊覧も終了です。
約12kmの船旅でした。
船を降り、人の流れについて、人気の多い方に向かって歩くと、地下鉄のダンスカヤ駅に着きました。
まだ少し時間がありますが、万が一迷った時の事を考えて、サーカス劇場に向かう事にしました。

ダンスカヤ駅から地下鉄7号線でプーシキンスカヤ駅まで行って、そこで9号線に乗り換えてツヴェトノイ・プリヴァール駅を目指します。
これは、乗り換えのプーシキンスカヤ駅。
プーシキンスカヤ駅

そして、無事に ツヴェトノイ・プリヴァール駅に着きました。
ツヴェトノイ・プリヴァール駅

さて、問題はここからです。
地上に出ると、けっこうな人通りです。
地図を見ながらてくてくすすむと、サーカス劇場はすぐに見つかりました。
まだ公演中のようで、静かです。
オブジェがあったので、観てもいないのに劇場の前で、とりあえず記念撮影。
サーカス劇場前
まだしばらく時間があるので後ろに見えるガラス張りのところがカフェだったので、しばらくそこで時間をつぶす事に。
ガラス張りだから、待ち合わせ場所の外灯もよく見えて安心です。

よくわからないけど、おいしそうなフレッシュジュースの写真があったのでそれを注文。
しかし…一行に出て来ない。
そのうちに、外灯のもとにガイドのマリアさんの姿が…焦る私たち。
結局、サーカスが終わってツアーのみんなが集りつつある状態で、冷たいジュースをあわてて飲み干す事に、
見晴らしがいい事が災いし、ツアーの皆さんにすぐに見つかってしまいました。
なんとか合流出来てほっとしていると、みんなからどこに行ったの?などといろいろ効かれました。
どうも、サーカスはとくに男性陣には退屈だったようで、観なくて正解!などとも言われてしまいました。 (^^;

■ つぼ焼き???

さて、お次は晩ご飯です。
もう、9時をまわっています。
バスに乗ってレストラン(「Suvorov」)まで移動。
着いてみると普通の建物で、やはりここで集合しなくて良かったと思いました。たぶん、見つけられなかったでしょう。

今日の晩ご飯は「つぼ焼き」です。
最初に聞いた時は、思いっきり「サザエのつぼ焼き」を想像してしまいましたが、ロシアでつぼ焼きと言ったら、全然違う料理なのでありました。

まずはやはりサラダ。
サラダ

で、お待ちかねの「つぼ焼き」です。
壷焼き
確かに壷のようなモノにパイ生地で蓋をしてあります。
パイ生地を崩しながら中に落として、中に入っているシチューのようなスープに浸して頂きます。
上から見ると、こんな感じ。
壷焼き
大変美味しゅうございました。

本日のデザートはシュークリームでした。
シュークリーム
今日も珈琲を飲みました。

夕食後、外に出るとさすがに暗くなっていました。
そのままバスに乗って真っすぐホテルへ戻りましたが、もう23時です。

■ 怪談?

今夜もまた、風呂上がりに部屋飲みです。

昨晩気になった事があったので、くりゃ吉&母に、「ね~、ここ何かいない???」と聞いてみると、くりゃ吉が「あー、やっぱり、おねいちゃんのところにも来た?」と言うではないですか。
あー、やっぱり…です。
実は、昨晩、ベッドに入る時に、目の前の壁に張り付いている横長の鏡が妙に気になって、ちょっと嫌な感じがしたのですけど、疲れていたので油断して普通に灯りを消して眠ってしまったら、その後金縛り。
一度目はしかとしていましたが、2度目は上からキョーレツな視線を感じて、ちょっとやばいかも…と思ったのでした。
明確に解るほど霊感が強いわけではありませんが、大きな男の人が枕元(って言っても壁の中だね)に仁王立ちで、私の顔を見下ろしている…というような気配が。
しかも、ちょっと怒り気味。
「あっちいけー」と追い払い金縛りが解けてからも、またいらっしゃりそうな気がしたので、思い切り部屋の中を明るくして寝たのでした。
くりゃきちのところにも来たそうで、母が隣で寝ているため灯りを付けるわけにもいかずで、何度も追っ払ったのにもかかわらず4回もやって来たそうです。
さすがに頭に来て、ベッドサイドの灯りを付けたら、やはり母が起きてしまったのですが、母までが、「一度目が覚めたとき、なんか人の気配がしたのよねー、気のせいじゃなかったのねー」と言いだす始末。

もしかして、サンクト・ペテルブルグからピョートル大帝を連れて来ちゃったのかねー、なんていう笑い話しで終わっちゃいましたが、うっとうしいので、今夜は電気をこうこうとつけたまま「おやすみなさい」

→NEXT