第5日目:成田到着


■とんだインド土産

 早朝、無事に成田に到着。結局、くりゃ吉は機内では飯も食わずずーっと横になって眠りこけていた。私は機内食を食べて風邪薬を飲んでがーがー寝たので、成田についたころにはだいぶ調子は良くなっていたが、彼女は相変わらずぼ〜っとしたままであった。検疫の用紙にチェックを付けて提出するという初めての経験が、かなり情けない・・・。
 帰りの電車は途中まで一緒なので、私は2人分のスーツケースの運搬係というわけだ。くりゃ吉を残して降りなくてはいけないのは少々心配ではあったが、「大丈夫」という言葉を信じて、私は途中下車。くりゃ吉の降りる駅まではあと1時間ほどあるので、駅の時刻表を調べ、実家の母に電話をして、事情とともに到着時間と乗っている車両を伝え迎えに行ってもらうように頼む。家に着いたらダンナが寝所の中から、「お帰り〜」とお出迎え(?)をしてくれて、あ〜あ、旅行も終わっちゃったんだな〜と、現実の世界に戻ってきた実感でどっと疲れが出てしまった。
 翌日、父から電話でくりゃ吉がその後下痢まで併発して入院したことを聞かされ、ちょっとびっくりしたが、その次の日には早くも退屈したくりゃ吉が病院からから会社に電話をかけてきて「ハラが減った〜」というぼやきを聞いて、一安心。5日間の入院生活の後、彼女は元気に退院したのであった。寒いバスの中、アホタレの私たちがサリー一枚で居眠りをこいていたというのがいけなかったのか(あれって、実はへそが出てる状態なのよね)、はたまた怪しい日本食がいけなかったのか、いまだに原因は定かではない。でも、そんなことでへこたれる我々であるはずはなく、「また行きたいね〜」と懲りない夢を膨らませるのであった。

あとがき

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