第1日目:成田〜香港


■出発は今日もハプニング?

 今回は、元同じ職場の先輩同僚との旅行。今はみんな違う会社でお仕事してるけど、国内ではよく一緒に遊びに出掛けていた。でも海外進出は初めて。そもそも、元同僚の“港のヨーコ”が「マイレージがたまったから香港にでも行こうかと思って・・・」と元先輩で香港通の“ニャンコ先生”に情報提供を持ちかけたのがきっかけである。香港好きのニャンコ先生がその話を聞いて一緒に行かないわけが無い。で、私も一緒にどうですか?とのお誘いがあり、「そりゃ仕事辞めてでも行くわ!」と強引に休みをとって参加表明し、3人で行くこととなった。ホントはもう一人いつものメンバー(彼女だけはまだ同じ職場で頑張っている)がいるのだが、彼女はスケジュールの都合がつかず不参加。残念。
 私とニャンコ先生は、香港といえば!のキャセイで、港のヨーコはマイレージのJALで、2便に別れての出発となった。待ち合わせは香港の新空港チェクラップコク空港の到着ロビー。「香港で待ちあわせ」なんて、かっこいー!!(アホ?)
 私とニャンコ先生は16:15発のキャセイに乗るべく、14時半、キャセイのカウンターで落ち合う事になっていた。電車の都合上、1時間近く前に成田に到着した私は、待ち時間を利用して海外保険の手続きをし、出発ロビーに向かう。ニャンコ先生から少し遅れると言うメールが入ったので、先にチェックインをして待つことにした。チェックインカウンターのおねいさんは、私の顔を見て元気に「ハロー」と英語で挨拶をしてくれた。前の男の人にはちゃんと日本語だったのに・・・。(j_j)
 チェックインを終え、予約しておいた座席の確認もして、ロビーで一服しているとまたニャンコ先生からメールが・・・。どうやらスカイライナーへの乗り継ぎに失敗してギリギリの到着になるとのこと。あわててチェックインカウンターに舞い戻り、遅れるけど必ず来るから私の隣の座席指定はそのままにしておいてもらうよう、「ハロー」のおねいさんにお願いし、とりあえずカフェにてお茶などしつつ、18:55発のJALで後発する港のヨーコにメールなど打ってみる。
 ニャンコ先生は3時過ぎには着く(すごいギリギリ〜)らしいが、出国カウンターが混雑しているといけないので、3時に出国カウンターへ。流石にオフシーズンの日曜日の出国とあって、今迄見たこともないほど空いていて手続きはスムーズ。そのままゲート前まで行くと、ニャンコ先生から「今着いた」のメールが。良かった、間に合った〜。ゲート前で待ってますと返事を出して、程なくすると向こうからニャンコ先生登場。なんと、成田到着後15分で、前日送ったスーツケースを引き取って、ゲートまでたどり着くという早業。
 朝から何も食べていなかった私達は、ドトールコーヒーでパンと飲み物をテイクアウトし、さっさと搭乗し席に着くなり、離陸も待たずいきなりもりもりと食い始める(^^;)。
 おなかも落ち着いたころ、飛行機は一路香港目指して離陸・・・といいたいとこだが、目指したのはとりあえず台北。なんと台北経由の便なのであった。
 さて、先程食ったばかりなのだが、機内食が出たのでとりあえずそれも食い、もうおなかいっぱいで、モニターで映画なぞ見たり、漢文のようなアチラの新聞などを広げたりしながら過ごす。ニャンコ先生も私同様、海外に行くと日本人には見られない容姿の持ち主だったため、斜め前の男性にはにこやかに日本語で話しかけていたスッチーも、なぜか私達には英語でしか話しかけないのが笑えた。ナニ人かよく解らない人にはとりあえず英語で・・・という感じか? スッチーが英語で話しかけるたびに、二人して顔を見合わせニヤニヤする私達であった。台北への到着が近づいて来たころ、スッチーがやっと日本語で「ニャンコ先生とnaboさんですか?」と乗り継ぎをする私達を確認にやって来た。(それでもホントに日本人?ってな顔をしていたが・・・)
 台北に着陸すると一斉に乗客が飛行機を降りる。このまま座席にいるのもなんなので、一端ロビーに出ることにして移動。ほぼ満席だったお客さんの内、乗り継ぎで香港まで行くモノズキは、私達をいれて4人だけであった。レトロチックなロビーで1時間ほどだらだらしているうちに時間となり、再度搭乗。もう後少しで香港だねー、なんて話していると、まさか!!の機内食が・・・(j_j)。う〜ん、6時間くらいの間に3食もメシを食っている私達っていったい・・・。予定では着いてから香港で「着いたぜ祝い」の晩ご飯を豪勢に食べる事になっているのだが、こんな状態でハラは大丈夫なのだろうかと、一抹の不安がよぎる・・・が、出されたものはついつい頑張って食べてしまうのであった。悲しき貧乏性(これは私だけね)。

なんか違う

■到着、そして合流!!

 台北の出発が結構遅れた割には、ほぼ時間どうりにチェクラップコク空港に着陸。香港便はやはりキャセイに限るねー(満足)。ここで時計を現地時間にあわせ1時間遅らせる。入国手続きをし、スーツケースをカートに乗せて、待ち合わせの到着ロビー(出口B)に出た頃には、もう夜10時をまわっていた。港のヨーコの乗ったJALの到着出口を確認し、出口Aの方へ移動して待つことにする。11時までに香港駅まで行ければ、ホテルを回るシャトルバスに間に合うのだが、どうやらそれは無理のようなので、ニャンコ先生の判断で香港駅からホテルまではタクシーで行くことにする。念のため、香港駅までのエアポート・エクスプレスの時間も確認しに行ったが、こちらは1時過ぎまで電車があるようで、問題なし。
 先の方向性が決まったところで、JALが到着し、あとはゲートから出てくる港のヨーコをキャッチするのみである。ニャンコ先生はもう数えられない程香港には来ている。私はこれで3回目。港のヨーコは初めての香港。一番心細いのは初めての港のヨーコであるが、そんなヤツに限って一人旅の憂き目に遭ったりするから不思議だ。程なくして沢山の乗客の中から、きょろきょろする港のヨーコを発見。走って拾いに行く。
 無事に「香港でまちあわせ」をクリアーして一安心。さっさとエアポート・エクスプレスの切符を買って電車に乗る。到着ロビーからそのままホームに行けるのでとっても便利である。思わず、カートのまま乗り込んでしまいそうだ。空港のあるランタオ島から青衣〜九龍を経由して香港駅(地下鉄セントラル駅に繋がっている)まで23分。次第に増えてくる町明かりに飲み込まれるように、あっという間に到着してしまった。荷物置き場も充分で、客席もモニター付きで、荷物が入れられるようにシートの下にも空間がたっぷりとってある、素晴らしい電車であった。最後に香港を訪れた1997年には、まだ空港の場所を埋め立てていたというのに、たった4年でバカでっかい空港や快適な電車ができているとは、なんとも仕事が速くて驚きである。
 香港駅につくとタクシー乗り場にまっしぐら。さて、3つもあるスーツケースをいったいどうやって積むのか?と心配していたが、運転手さんは慣れた手つきで、立てたまま3つのスーツケースをトランクに並べると、トランクの扉と車体をゴムロープでつなぎ、トランクは半開きのまま問題なく出発。こういう荒技を見ると香港に来たなーと実感する。ニャンコ先生があらかじめホテル名と住所を紙に書いてきてくれたので、それを見せると、何の問題もなくホテルの前まで送り届けてくれた。
 今回1週間お世話になるのは、Wan ChaiにあるThe Wharney Hotel(香港華美酒店)。香港通のニャンコ先生が常宿しているホテルの近所である。今回も常宿に泊まりたかったのだが、近くのコンベンションセンターで何やら催しがあるらしく、料金が高くなるらしいので、仕方なく近くのべつホテルにした。が、ニャンコ先生はこのホテルにも宿泊したことがあるらしい。今回のツアコンはニャンコ先生で、スケジュールもみんなの希望をきいて効率良く考えてくれていた。パックツアーじゃないので「日程表」もない。そこで、港のヨーコが張り切ってパソコンでオリジナル日程表を作ってきてくれた。あ〜、私は何にもしてないねー。で、私は恒例の写真係。フィルムと電池はごっそり持ってきて準備万端。(これは帰ってからやることが沢山あるので、今ヒマな私にはちょうどよい!)

■それでも飯は食いに行く!

 とりあえず、ホテルにチェックインをし荷物を部屋に入れて、夕飯を食べに(まだ食うか?)行くことにする。予定ではフィッシャーマンズワーフで豪勢に・・・だったが、まさかの機内食駄目押しで大して腹も減っていないので、予定変更で近所の麺粥屋で適当に庶民の味を堪能することにした。もう夜も12時を回っていたが、近くの「富城」という店で、麺と野菜と腸粉(チョンファン)を食う。大変安いが大変美味しいこの麺粥屋が、実は一番好きな私であった。
 初日にしてもうおなかは破裂寸前。そのままホテルに戻り、ロビーで港のヨーコが作ってきた日程表を見ながら明日の予定のおさらいをして、ニャンコ先生は一人部屋、私と港のヨーコがツインルームへと解散した。
 部屋にはいると、寝床の場所を決めて荷物を開く。私も港のヨーコも疲れていたのか、風呂に入るとモーニングコールを頼み、意外にもおとなしく寝てしまった。

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